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漢方薬は保険診療継続

2010年01月2日

広島市では消費者モニターによる調査がおこなわれているそうです。
はじめて知りました。
現在は マスクも、手指消毒薬も、調査した全店に在庫があります。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1246496738474/index.html

マスクは顔の大きさに合ったものを用意することが大事です。
子どもには子供用を、
小さい女性にはSサイズを。
マスクは 「大は小を兼ねる」、とはいきません。
マスクのまわり、顔との間にすき間ができるとマスクの効果は半減します。

在庫の豊富なうちに、備蓄用を購入しておきましょう。

写真は初詣。
元日に住吉神社におまいりするのが我が家の恒例行事です。
住吉神社では知り合いの人に何人も出会います。
今年は例年より参拝者が多かったです。
(写真は人が減るタイミングをねらって撮影しています)
今年もみなさんにとってよいことがありますように。
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あけましておめでとうございます

2010年01月1日

みなさま あけましておめでとうございます

広島市中区は雪もやみ、風もなく落ち着いた元日となっています。
日陰の植え込みに少し雪が残っている程度で、
家や道路から雪は消えています。

31日も臨時の診療がありました。
その後はようやくのんびり年越し。
(元日もさきほど臨時の診療がありましたけども、まだのんびりムードです。)
ところで、昨夜のNHK紅白歌合戦、
矢沢永吉さんがサプライズ出演しましたね、びっくりしました。
新聞の出演者・曲目リストにのっていなかったですもんね。
かっこよかったです。NHKもやるね~。
広島出身の60歳、 永ちゃんを応援しましょう。

さて、
今年も当ブログでは
何か少しでもお役に立てる情報を、と思っています。
今年もよろしくお願い申し上げます。

写真は正月飾り
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★新型インフルエンザ情報
インフルエンザに関連した情報です。

以下のような症状をみかけたら
すぐに病院を受診しましょう、と
日本小児科学会のサイトで呼びかけています。
http://www.jpeds.or.jp/influenza/hogosya_poster.pdf

一部を御紹介します。
□手足をつっぱる、ガクガクするなどケイレンの症状がある
□ぼんやりして視線があわない、呼びかけに答えないなど意識障害の症状がある
□意味不明なことを言う、走り回るなどいつもとちがう異常な言動がある
□顔色が悪い(土気色、青白い)、唇が紫色をしている
□呼吸が速く(1分間に60回以上)、息苦しそうにしている
□ゼーゼーする、肩で呼吸をするといった症状がある
□呼吸が苦しい、胸が痛いと訴える
□水分がとれず、半日以上おしっこが出ていない
□嘔吐や下痢が頻回にみられる
□元気がなく、ぐったりしている

これを逆に言うと、
少し熱があっても元気できげんよく遊んでいれば
急いで夜中に病院を受診する必要はない、ということです。

舟入病院小児科の混雑具合は携帯サイトで確認できます。
ちなみに昨夜は隣の公園に舟入病院患者用の臨時駐車場が設けられていました。
大混雑していることは間違いないです。
昨日午後の時点で待ち時間3時間、
今朝5時の時点で1時間待ちとなっていました。
http://www.yumezaidan.or.jp/k/

「帰省にともない家族で何人も発熱した」、という方が
30日の夜間急病センターに受診されていました。
この正月にはインフルエンザ患者が増加すると思われます。
体調管理よろしくお願いします。

感染性胃腸炎流行中

昨日は、広島市医師会夜間急病センターの年内最終日でした。
新年は1月4日からです。
それまでは舟入病院などへお願いいたします。
(昨夜の広島市民病院は5時間待ちだったとか・・・)

院長は昨夜、最終日の夜間急病センターで勤務してきました。
インフルエンザは確かにピークは過ぎていましたが、
それでもまだまだ多くの方が受診されました。
油断禁物、うがい手洗い咳エチケットの徹底をお願いします。

感染性胃腸炎の症状の方も多かったです。
受診者の割合は、印象としては、
インフルエンザ6,感染性胃腸炎3、その他1
くらいの比率でしょうか。
広島市では定点あたり8人の感染性胃腸炎が発生していますので
こんなものかもしれません。
(インフルエンザは現在定点あたり15人です。)
広島市感染症情報センターの最新情報
http://www.city.hiroshima.jp/shakai/eiken/kan_center/rinzi/new_info.htm

感染性胃腸炎のほとんどはノロウィルスです。
ノロウィルスには消毒用アルコールは無効です。
カキ生食に注意すること(加熱用カキは生食ダメですよ)、
生カキを調理したマナ板などは、直後にしっかり消毒して次の料理をすること
(熱湯消毒がのぞましい。できればマナ板などは替えたほうがよい。)
など、十分に御注意ください。
生カキは食べていないのですが、という人が感染・発病することも
よくあることです。
マナ板などをとおしてウィルスが次の食材にうつっていれば
原因を探ることは困難になるのです。

いったん発症すると、
手指を介しての感染、たとえばドアノブ、共有タオルなどを介しても感染します。
感染の広がりを防ぐことは とてもやっかいです。
嘔吐物は、乾燥すればウィルスが舞い上がり空気感染しますので
嘔吐後は広い範囲をしっかり消毒することが必要です。

発病後は水分をしっかりとって下さい。
水分が飲める間は、あまり心配はありません。
水分が飲めない場合、飲んでも嘔吐する場合には点滴が必要です。

写真は今朝の広島市中区の風景。
雪です。天気予報は当たりますね。
道路には雪は積もっていません。
幹線道路の交通には支障出ていません。
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今年も当ブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
みなさま、よいお年を。

年末年始の診療

2009年12月30日

当院は本日30日から1月3日まで休診です。
とはいえ、本日も訪問診療の予定はありますが。

訪問診療をすませたら医院のエアコンフィルター掃除などの
大掃除をおこなう予定になっています。

年末年始の広島市の診療体制については
28日のブログで紹介しておりますので
ご覧下さい。

正月用の花
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★新型インフルエンザ情報
インドで流行中
Yahooニュース 12月25日4時0分配信 インド新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091225-00000001-indonews-int

北半球では、北米および欧州の多くの地域で新型インフルは収束に向かっています。
中国、韓国などもピークすぎた様子(もと情報には当たっていません)。
現在流行しているのは どうもインドのようです。
現時点での死亡者 811人 とのこと。
日本の10倍の人数がいる国ですので、今の数字は まあそんなところ。
今後死亡者がどこまで増えるか、です。

海外に出かける方は、
行き先の流行状況は確認されておいたほうがよいと思われます。

舟入病院待ち時間を携帯で確認

2009年12月29日 ,,

舟入病院(小児科)の待ち時間を携帯で確認
中国新聞12月27日
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/influenza/Se200912270002.html

ひろしまこども夢財団(広島市中区)は1月4日午前8時半まで、携帯電話サイトを通じて、市立舟入病院(同)の小児救急診療の待ち時間を知らせる。受診の目安にしてもらうのが狙いで、待ち時間を、病院職員が3時間ごとに更新する。
アクセスした人のその後の対応についての問い(複数回答)には99人が回答。「待ち時間が長く受診しなかった」が22人(22%)、「待ち時間が長く翌日に受診した」が17人(17%)で、保護者がサービスを受診の一定の目安にしていることが分かった。
http://www.yumezaidan.or.jp/k/

年末年始の舟入病院小児科は例年大混雑します。
すぐに受診したほうがよいのか、
家で様子みてもよいのか、
参考になる病状の情報もアップされています。
待ち時間情報とあわせて、
受診の目安に御活用ください。

ジャムくんは、せいべい大好き。
もらう前には、おすわりして、「待て」。
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年末年始の診療体制 広島市

2009年12月28日

年末年始の診療体制

当院は29日(火)まで通常どおり診療、
30日から1月3日まで休診、
1月4日(月)から通常どおり診療いたします。
よろしくお願い申し上げます。

年末年始の広島市などの診療体制が発表されています。
中国新聞12月27日
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/influenza/Se200912260001.html

・内科・小児科とも、30日は通常通り診療しているクリニックがかなりあります。
30日については、こういったクリニックを御利用いただき、
特定の病院へ集中しないようお願いいたします。
・どの病院・医院が対応可能か、中国新聞本紙に掲載されるそうです。
年内診療については30日
1月1-3日の診療については31日付け に掲載されるとのこと。

・混雑が予想される小児科の診療は
舟入病院 29日から1月3日まで24時間、232-6195
▽31日 県立広島病院(南区)、安芸市民病院(安芸区)
▽1月1日 広島市民病院(中区)
▽2日 安佐市民病院(安佐北区)、済生会広島病院(坂町)
▽3日 広島赤十字・原爆病院(中区)。
安芸市民病院は午前8時半~午後5時半。その他は午後5時まで。

小児科については、舟入病院に集中しないよう、
よろしくよろしくお願いいたします。
24時間365日対応の小児医療をおこなっているのは、
全国でも数えるほどしかありません。
舟入病院のおかげで、広島は非常に恵まれた医療環境の都市なのです。
その舟入病院でも、全国と同様に小児科医師不足となっており、
スタッフは激務が続いています。
医師が疲弊し退職していかないよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

・内科については
▽29日には広島鉄道病院が全科対応。
▽30日は広島市民病院。
▽舟入病院は31日午前9時~1月4日午前8時半、内科も24時間態勢で診療する。

・耳鼻科・眼科については
31日から1月3日まで舟入病院で臨時診療。9-19時。

このほかについては新聞等で御確認をお願いします。

写真は広島ドリミネーション 馬車
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心に残る出会い7 抗癌剤の副作用がしんどかったIさん

2009年12月27日

Iさんは食道癌と診断され、抗癌剤治療が開始になったのですが
抗癌剤副作用で体があまりにしんどいので治療を中断。
その後、病院を受診していませんでした。

しばらくの後、息苦しい、ということでその病院を受診されましたが、
癌が進行しており気管を圧迫して窒息寸前の状態になっていました。
それまでの間、Iさんが何をしていたか、というと
遠方の医療機関を転々とかわりながら温熱療法とか免疫療法などを受けていたそうです。
決まった主治医がいない、という状況が続いていたのでした。

とりあえず窒息回避のため緊急で気管ステント(気管を広げる金属の管のようなもの)を装着する処置を受け、
引き続き放射線治療を受け、退院となりました。
その時点で在宅担当医として当院にお話がありました。
ようやくにして病院主治医と在宅主治医が決まったわけですが、
すでに癌は相当進行しており、
気管にも血管にも癌が食い込んでいて
いつ急死してもおかしくない状況になっていたのでした。

退院してしばらくは良かったのですが、
今度は次第に食事がとれなくなりました。
お腹は空くのだけれど、食べるともどすのです。
癌のため、食道を食物が通過しなくなったのでした。
このため、胃瘻(いろう)という処置を受けることになり再度入院しました。

胃瘻というのは、胃に穴を空け、そこからチューブで栄養をおぎなう方法です。
「胃腸は大丈夫で意識のしっかりしている人」 には 有効な方法です。
予想される余命のきわめて短い人におこなう治療法ではありませんが、
Iさんは うまくいけば数ヶ月(持ってくれればいいな)ということで
胃瘻をおこなうことになったのです。

胃瘻を作ったあと、
退院のごあいさつ、ということで
当院に顔を出してくださったのが、最後となりました。
家に帰って、ほどなく急変されたのです。

主治医の決まっていない状況が長く続いていなければ
もう少し何とか手を尽くすことができたのではないかな、と
残念に思われたことでした。

抗癌剤による吐き気や食欲不振なども
緩和ケア医がお役に立てる分野です。
できるだけ早い段階で 癌治療医だけではなく
緩和ケア医にも (車の両輪のように)、
御相談をされるよう お願いいたします。
緩和ケア医は、癌の積極的治療中も、そのあとも、あなたと御家族を支えます。

ツバキ4種
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★新型インフルエンザH1N1情報
沖縄では警報が継続中。

小中学生の大半が感染を終えてしまうと、
流行が下火になるのかどうか。

全国でも流行が早かった沖縄県の現状は、そうなっていません。
いまだに定点あたり20人以上が続いており、
しかも最新12月24日発表データでも わずかですが増加しつつあります。
http://www.pref.okinawa.jp/hukushihokenkikaku/files/influenza/influkeiho1224.pdf

いったんピークを過ぎたようにみえた後、
しばらくして再度増加し、
今度はダラダラと流行が継続し続けている、
という状況になっています。
となると患者は成人が主になっているのか、と思ってよく見ると
最初のピークと同じく5-9歳が最も多い状況がずっと続いています。

これは何ということなのでしょうか?
5-9歳が2回目の感染を起こしているのでしょうか?
広島県でも、そうなるのでしょうか?
詳しい解析が求められるところです。

「働き盛りのがん」NHKスペシャル本日

2009年12月26日

本日、NHKスペシャル「働き盛りのがん」が放送されます。
がんは特別な人がかかる特別な病気なのではなく、
誰でもかかる可能性があります。
がんを考えるきっかけになれば、と思い御紹介します。
(私も内容を見ているわけではありませんので
良い内容なので紹介している、ということではありませんが)

2009年12月26日(土)21:00-22:30
NHK総合
内容
いま増え続ける働き盛りのがん。この番組はあるビジネスマンが6回のがんと向き合った25年間の軌跡を軸に、現在働きながらがんと向き合う人々の現実を織り交ぜながら、彼らの前に立ちはだかる壁とは何か、それを乗り越えるには何が必要かを問いかけるドキュメンタリードラマである。

写真は、ワッフルのお店 くぬぎ の どんぐりバウム。
アップするのが遅くなりましたね。
くぬぎ は西広島駅前が発祥の地。そごう地下にもあります。
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サイエンスチャンネルの取材

サイエンスチャンネルの取材

本日、JST(科学技術振興機構)のやっている番組、
「サイエンスチャンネル」 の取材があります。
このたびは科学教育ボランティアについての番組制作で、
国内で活動している3団体が取材され
来年度放映になる予定だそうです(ボツにならなければ)。

明日の日本宇宙少年団広島分団の活動取材がメインなのですが、
ボランティアではない私のふだんの生活(仕事)も取材したいのだそうです。

というわけで、診療中に取材カメラが入ります。
もちろん取材OKの方だけしか撮影されませんし、
撮影も後ろ姿がうつるかどうか、という程度です。
また電子カルテ画面は ダミー患者表示にしますので
氏名、病名、処方など個人情報が撮影されることはありません。

取材開始前に 取材・撮影OKかどうか、おひとりずつ確認があります。
もしよろしければ診療風景の取材に御協力ください。
よろしくお願い申し上げます。

ポインセチア。
広島市緑のカーテンコンクール優良賞の副賞でいただいたものです。
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★新型インフルエンザ情報
厚生労働省は25日、新型インフルエンザ動向の詳細を発表しました。
医療関係者向けの疫学情報 という発表ですが、
そう難しい内容ではありません。
正確な情報を知りたい、という方は御覧になってください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/091225-01.pdf

ポイントは
現在までの死亡者は122名
死亡者の基礎疾患としては慢性呼吸器疾患、糖尿病が多い。
5-9 歳、10-14歳においては、12 月中旬までに7割程度がすでに医療機関を受診したと考えられる。
不顕性感染が18%という報告もあることから、すでに小中学生世代の非常に多くの方が新型インフルエンザに感染しているものと考えられる。

小中学生世代の感染がほぼ終了したとすると、
今シーズンの流行は 「普通なら下火に向かう」 と言いたいところです。
そう簡単に言い切れるかどうか、
これについては次回ブログで考えてみたいと思います。

アルコールで乳がん発症1.75倍

気になるニュースがありましたので、本日のブログ2本目です。

毎日ビールを大ビン1本以上飲む女性は、まったく飲まない女性に比べて、乳がんを1・75倍も発症しやすいことが25日、厚生労働省研究班の調査で分かった。
Yahooニュース 12月25日12時1分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091225-00000498-yom-sci

ネタもと(研究班の発表)はこちら
http://epi.ncc.go.jp/jp/jphc/outcome_entry/alcohol_bc/

アルコールと乳がん発症の関連について、
欧米ではすでに明らかなデータが出ていました。
日本人を対象とした研究ではなかなかはっきりしたデータが少なく
2006年時点では科学的根拠が不十分とされていたものです。
国立がんセンター予防研究部
http://epi.ncc.go.jp/jp/can_prev/outcome10/

5万人を13年間追跡した結果です。
大規模な、すごい研究ですね。
欧米の報告と、ほぼ同じ結論となっています。
なお、ビールが悪い、ということではなく
アルコール量換算でわかりやすくビール大瓶1本と書かれたものです。
アルコール飲料の種類には関係がありません。
ビール大瓶1本のアルコールというのは、
日本酒だと1合に相当します。
ワインの場合はグラスが小さく少なめに注ぐことが多いので
ワイングラス2杯程度に相当(グラスの大きさや入れる量次第ですが)。
そのほかの酒類、ウィスキーや焼酎などについても
アルコール含有率(%表示されています)で量は計算、換算できます。

アルコールは少量にすること、
週1日あるいは2日は休肝日を作ること、
が大切です。
飲み過ぎには注意しましょう。

また、検診は確実に受けましょう。

082-241-6836(代表)

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平日午後(診療時間内14:30~18:00)