インフル学級閉鎖急増中
減感作治療
先日も電話で問い合わせがあったのですが、
通年性アレルギー性鼻炎なのですが、ハウスダストの減感作療法をおこなっていますか? と。
現在 よい抗アレルギー薬が出来ているので、
ほとんどの患者さんでは減感作療法はおこなわなくなりました。
なおりが悪い場合にはお薬手帳を持って当院に御相談ください。
まずは現在の治療の見直し、組み立てなおし から開始しましょう。
院長はアレルギー専門医で、抗アレルギー薬の使い分けは得意分野です。
それでもどうしてもコントロールがうまくいかない、という場合には
そこではじめて減感作療法も考慮 ということになります。
抗アレルギー薬にアレルギーをおこす、という人もあり、その場合には薬物治療はとてもやっかいで、適用できないこともあるのです。
現行の減感作療法は、
・当初は通院回数が非常に多く、また長期間の治療となります。
・大きなアレルギー反応をおこしてしまう危険性があります。
・毎回注射するので、患者さんは当然痛いです。
・医療費設定がとても安く、医療機関にとって手間ばかりで利益にならない。
患者さんにとっても当方にとっても、あまり推奨しにくい治療法です。
舌下免疫療法が可能になれば、いいのですが。
本日のお勉強
アレルゲン標準化の現状
アレルギーの臨床 2009年8月号
山梨大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科 増山敬祐先生
要点
日本では免疫療法に用いられる標準化抗原がスギのみである。
日本アレルギー学会は標準化アレルゲンの整備に動きだしている。
スギ舌下製剤は2-3年後の臨床治験を目標にしている。
ダニアレルゲンの標準化にも早急に取り組む予定である。
早く舌下免疫療法が可能になることを期待しましょう。
かるが浜の風景。緑がいっぱいです。南国ムード。
★新型インフルエンザH1N1情報
広島市での患者数が急増しています。
市全体での定点あたり患者発生数が 8.56人となりました。
ちなみに10人を超えると注意報レベルです。
区別にみると安佐南区、安芸区は15程度あり、注意報レベルになっています。
当院は中区なので、市では最も患者数が少ない地域ですのであまり実感ありません。
広島市の患者動向は、以下のHPで確認できます。
http://www.city.hiroshima.jp/shakai/eiken/kan_center/syh_graph/influ_new/inf_new.htm
広島市の学級閉鎖・学年閉鎖リスト
御紹介できないくらい、多くの学校で流行しています。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1243480460777/index.html