新型インフル 今後も増加 次に重要なのは
新型インフルエンザA(H1N1)の感染確認者数はどんどん増えています。
大阪の高校では、学年閉鎖するほど発熱患者数がいたそうですので、
検査がすすめば あっという間に200名は突破するでしょう。
人数の増加で不安になることはありません。予測の範囲。
今は 実際には第3段階、感染拡大期あるいは蔓延期に入っていると思われます。
今は疑い例は全員 遺伝子検査までおこなって確認をしていますが、
全国で患者が増え、発熱外来や感染症指定医療機関がパンクすれば、
全員検査はおこなわれなくなり、
特定の病院だけによる「定点観測」だけになってきます。
遺伝子検査は、おおざっぱに1件1万円かかる、と考えて下さい。
いつまでも今の検査体制を続けることは不可能でもあり、意味がありません。
そうなれば、
感染症指定医療機関/発熱外来の意味もなくなり、
どこの医療機関を受診してもいいです、ということになります。
それまでは、発熱者はまず保健所に相談して指示を受けて下さい。
自宅治療・安静観察を指示されたなら、出勤や登校せず、家にじっとしていましょう。
指示を守って行動することが 今は重要です。
写真は吉島公園の tulip tree
花がたくさん咲いています。見頃です。
なぜ、水際作戦では食い止められなかったのだろう? と
疑問に思われる方はおられますか?
1:もともと無理。
どんな病気でも感染してすぐに症状が出るわけではありません。
数日間の潜伏期間、というのがあります。
その間は症状がなく、検疫でつかまえることは不可能なのです。
2:検疫する航空路線が限定されていた。
アメリカ本土、カナダ、メキシコ便だけ検疫でしたが、
ハワイでも新型インフル患者は発生しています。
GWハワイに行かれた方も多かったのではないでしょうか?
しかしハワイ便では検疫しなかったはずです。
もし本気で検疫する気であれば、海外全便やるしかなかったのです。
3:検疫をすり抜けた 不心得者がいたらしい。
真偽のほどは確認できませんが、
検疫でひっかかると面倒なことになるため、
解熱剤を服用して検疫を突破した不心得者がいた 「らしい」 です。
1人でも不心得者がいれば、検疫制度は意味がありません。
今頃テレビを見ながら、「新型インフル患者増えてて、こわいねんなー」
などと つぶやいている「大阪のオッチャン・オバサン」が 実は原因かもしれません。
(当方は大阪にもオッチャン・オバサンにも敵意はありません、すみません。
でも、発端者は関西在住の帰国者と予想します。)
というわけで、
現在 「感染拡大ルートを検討する」 という作業をやっていますが、
発端者にたどり着くことは不可能です。
大阪では、府内の全中学高校が休校となりました(大阪市をのぞく)。
5月18日5時35分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000011-jij-soci
神戸では、小学校・保育所も休校のため
「保育所が休みとなり子どもを預けられないので 出勤できない」
という母親の欠勤がはじまります。
広島でも患者が発生するのは時間の問題です。
発熱、咳などの病状が出た場合の相談先は保健所です。
直接 医院や病院、発熱外来を受診することは止めて下さい。
(現時点での対応)
最寄りの保健所の相談電話番号の一覧は以下にあります。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ-a.pdf
広島県の電話相談窓口は082-228-2154
広島市の電話相談窓口は082-504-2622
休日・夜間は 082-245-2111 です。
マスク、手洗い石けん、消毒用アルコールなど
まだ備蓄していない人は、今のうちに準備しましょう。
最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。