コロナは第4波(必ず)も、第5波(おそらく)も来ます
昨日の訪問診療は、全員が 癌の方でした。
もちろん癌だけではなく、癌と認知症をお持ちの方も 多いんですけど、
全員 癌の方、という日はなかなか珍しいです。
癌であっても、認知症があっても、住み慣れた場所で最期まで暮らすことは可能です。
ぜひ御遠慮なく御相談ください。できれば早めに。
昨日の いちじくの会で、岡田医師が話題提供・質疑応答をさせていただきました。
そのなかで 費用についての質問があったそうです。
たしかに、在宅医療や緩和ケアの医療費はどうなのか、気になりますね。
在宅医療の費用については、ざっくりと考えますと、
入院医療費が一番高額。通院医療が一番安い。在宅医療は その中間に位置します。
入院医療費 > 在宅医療 > 通院・外来医療
でも、
いろいろ条件があって、制度適用の状況によっては、何とも言えないこともあります。
高齢者の在宅医療については 「限度額」が決まっていますので、
医療機関に支払う金額は 上限を超えることはありません。
しかし
医療機関のほかに、訪問看護、薬局に それぞれ医療費が必要、それぞれに上限額適用となります。
通常の後期高齢者1割負担の人ですと、上限額は月18000円だろうと思います。
(収入などにより 負担割合も、限度額も変わります)
外来通院の医療費だって、実は医療機関ごとに異なります。
夜間や休日には電話も通じない、という医療機関が 一番安いです。
24時間対応します、という医療機関は 少し高くなっています。
4月からは、 感染症対策をおこなっていない医療機関は安く、
感染対策をおこなっている医療機関は少し高くなります。
ここは、「安かろう悪かろう」という格言がありますよね、と申し上げておきましょう。
外来通院だけでも 医療機関ごとに かなり差がありますのに、
在宅医療の制度はかなり複雑でして、
24時間往診体制をとっているか、連携はどうか、往診・看取りの実績はどうか、などなどで
「在宅医療の医療費は医療機関ごとに全部ちがう」、と言っても 過言ではありません。
ざっくりとした金額はお答えできますが、
個々の医療機関、個々の患者さんの状況によって違いますので、一言で説明は無理なんです。
費用が御心配な方は、午前中に来院のうえ御相談ください。
(電話での費用相談は お受けしていません。患者・御家族から電話がかかってくる時に 「通話中」だと みんなが困るんです。緊急の電話の可能性もありますし。)
介護保険費用も考えると さらに複雑になりますので、これは後日に御紹介しましょう。
さて、新型コロナですが。
緊急事態宣言延長にともなう営業自粛要請なんですが、
「これを最後にしたい」と 市民や飲食店の方などがインタビューに応じている記事が流れます。
しかし、
これが最後なんて 無理です。
必ず第4波は来ますし、ワクチンが普及したとしても第5波は来るのではないか、と思います。
患者が増えれば引き締め、患者が減れば解除する、ということを繰り返すしかないのです。
これが医療関係者の「常識」です。
当方は 来年夏ころまでは収束は無理、と思っています。
第4波は 変異ウィルスが国内でも広がってきていますので、早ければ6-7月でしょうか。花見、歓送迎会で広がるでしょう。
第5波は 今年の秋冬でしょうか。
年内にまだ2回、緊急事態宣言が出るかも。 それくらいの覚悟は必要だと思います。
尾身会長、年内終息見込めず 「冬までは感染広がる」
共同通信 2021/3/5
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c427c9461ee5d02bf85376a9d27279554534ebc
吉島 わいず亭。休業に御協力いただいたお店です。ありがとうございました!
肉玉そば。お店で食べるだけではなく、テイクアウトもしました。いその麺です、おいしいです。