一昨日は、広島市医師会夜間急病センターで勤務してきました。
季節が良くなってきたので、
受診される方は少ないのかな、と思っていたのですが
なんのなんの。
待合室があふれるくらい、けっこうな数が来られました。
内科では、発熱下痢嘔吐が多かったです。
ノロウィルスの流行は下火になってきていますし、
夜間急病センターではインフルエンザは最近は検出されていません。
(B型インフルエンザは消化器症状のこともあるので油断できませんが
今は広島でのインフルエンザ流行は大きくはないようです)
生ものは食べていない、鳥料理も食べていない、という人がほとんどでしたので
ちょっと原因は思い当たりません。
1名だけ 刺身 を挙げた人がおられました。
気温が高くなっているので生魚料理の腸炎ビブリオは
考えておかないといけないかもしれません。
腸炎ビブリオは基本的には水分さえ摂れれば、そう心配はいりません。
水分も摂れない、摂っても嘔吐する、という場合には
脱水になるので入院・点滴が必要となります。
眼科の受診者も非常に多かったです。
子どもから御高齢まで、
夜間急病センター開設いらい最高ではないか、というくらい
多くの受診者がありました。
眼科受診の症状や病気については
すみません、よくわかりません。
眼科の先生とお話する余裕がなかったもので。
昨日も暑かったですが、今日はもっと暑くなるそうです。
気温にあった服装と、帽子は必須です。
できれば紫外線カットのサングラスも。
そして
水分をしっかり補給してください。
最初は水やお茶でもいいですが、
汗をかいたならアクエリアスやポカリなどのスポーツ飲料が良いです。
ナトリウムなどの電解質の少ない飲料ばかり飲んでいると
かえって体がだるくなることがありますので注意が必要です。
水分量の目安は
おしっこが十分出るだけの量の水分を摂ること
です。
おしっこの量・回数が少ないようでは
すでに脱水になっています。
とくに子どもは脱水になりやすく
でも夢中になっていますので
ノドの乾きは訴えません。
保護者の方が命令して強制的に水分を飲ませてください。
脱水気味だと帰宅後に熱を出し、夜にぐすりだしますよ。
また
アルコールは水分補給にはなりません。
アルコールには利尿作用がありますので
飲めば飲むだけ尿が出て、体は脱水になるのです。
昼からビールや日本酒を飲んでいる人も多いのですが、
アルコールの次にはスポーツ飲料を飲むようにしてください。
祭りの日の夜には
脱水、発熱、下痢嘔吐の患者で
夜間診療受付・夜間急病センターはいつも混雑するのです。
写真は、学会の時に立ち寄った京都の広隆寺。
国宝 弥勒菩薩半跏像 の実物を、はじめて見ることができました。
とても美しく、心に響くものがあり
何分間も前でじっと座っていました。
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。