カープ、大瀬良くん負けなし7勝、いいですね!
このまま15勝負けなし、なんていう記録を作ってもらいたいものです。
今日は中村祐太投手です、
田口投手から何点とれるかが勝負ですね、応援しましょう!
さて、
肺炎をおこしても、入院したほうがよいとは限らない。
肺炎でも入院を選択しないほうがよいかもしれない、
というお話をいたします。2回連続の予定です。
認知症(アルツハイマー型認知症)は、死ぬ病です。
アルツハイマーと診断されてから 平均寿命は約10年と言われています。
しかし
「認知症で死ぬ」わけではありません。
身体のさまざまな機能が低下し、死につながっていくのです。
たとえば 飲み込むための筋肉、動作が衰えます。
次第に食事がとれなくなり、やせて衰弱していけば「老衰」と診断されるでしょう。
嚥下がうまくいかなくなり肺炎をおこせば「肺炎」、「誤嚥性肺炎」と診断されるでしょう。
これが認知症の方の終末期の姿、死因ということです。
で、
「肺炎」をおこせば、どうしますか?
常識的には 入院して治療しましょう、ということになります。
では、
入院したら、どういう治療をおこなうでしょうか?
高齢者の肺炎の多くは、誤嚥をともなっています。
誤嚥性肺炎であれば 絶食、点滴、酸素吸入、安静 が思い浮かぶと思います。
ところが、ここに問題があるのです。
2つの面から考えていきます。
1:使わない筋肉は衰える。
これが基本です。
入院した高齢者に 安静をさせれば、
たった1日で立てなくなります、歩けなくなります。
入院治療で 元の病気は治ったけれど 寝たきりになってしまって
家に帰ることが出来なくなった、施設入所となった、というのは よく経験することです。
同じように
嚥下するのも 筋肉の働きです。
使わない筋肉は衰える。使わない機能は衰える。
何日も絶食をさせれば、嚥下関係の筋肉は使いません、衰えます。
もはや食事を摂ることが出来なくなるのです。
もう食べられませんから胃瘻にしますか? という話が 病院側から提案されることになるのです。
2:筋肉は栄養源として消費される。
点滴から入るカロリーなんて、微々たるものです。
生きていくのに必要なカロリーには ほど遠い。
でも、食べないから、と言ってすぐに死ぬわけではありません。
脂肪や筋肉を栄養源として使用して生きていくのです、しばらくの間は。
絶食の期間が続くと、筋肉はやせ衰えていきいす。
「病気は治りました、安静を解除します、歩いてください」と言われても
筋肉量が落ちていれば もう歩けない、ということになるのです。
筋肉量が落ちてから回復させようと思うと ものすごい量・質・時間のリハビリをおこなわねばなりません。
筋肉量が落ちないようにすること、が 大事なのです。
そのためには 絶食させない/絶食期間は最低限にとどめる。
早期からベッドサイドリハビリを開始する。
ということが重要です。
これが出来ない病院は すでに時代遅れとなっています。
そう考えると
「入院して 安静、絶食、点滴 が当然」、
という考え方が根本的に間違っている、ということになります。
筋肉量、筋力が低下し、機能が低下する状態を
サルコペニア と呼びます。
ロコモ・フレイル・サルコペニア、という言葉は今後の日本社会で しばしば出てきますので
できれば調べて基本は知っておかれたらよいと思います。
入院治療の結果として(医療の結果として)サルコペニアになった場合には
「医原性」サルコペニアと言います。
医原性サルコペニアの防止
「とりあえず安静・禁食・水電解質輸液」への認識が不足
メディカルトリビューン2017年7月20日
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2017/0720509565/
もしかしたら登録者でないと読めない記事かもしれません。
医療介護福祉の関係者は、ぜひお読みください。
繰り返しますが、
入院したら かえって弱り寝たきりになってしまった、
という状況を防ぐためには
早期離床=安静にしない、させない。早期リハビリの開始。
早期経口摂取の再開=絶食は続けない。
ということになります。
安静にして寝ていなさい、ではダメなんです。
最近飲んでいる日本酒
雨後の月 純米吟醸
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
大野和士オペラレクチャーコンサート
7月29日(土)15時開演
エリザベト音楽大学セシリアホールです。