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広島県でインフルエンザ警報

2015年01月9日  

新年になり、非常に忙しい毎日となっています。
ひとつはインフルエンザ患者が非常に多く受診されております。
広島県は7日付でインフルエンザ警報を出しています。
前回の警報(2年前)に比べ4週間早い警報発令です。
手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。

もうひとつは、
癌末期などで衰弱してきた方で
退院して家に帰りたい、と思っておられた方が
年末年始を病院で過ごし
いよいよ退院して自宅に戻ってこられています。
年末年始の休みに家に戻るのは不安だった方や御家族も
やはり家がいい、家にいたい、
という本人の意向を受け入れての退院です。
しかし
入院期間が延びたことによって
本人の衰弱は進んできています。
家に帰りたい、という思いがあるのなら
退院は一日でも早いほうが良かったのですけれど。

ですから
昨年末に比べ、かなり衰弱した段階での退院であり
残された時間は少ない。
支える在宅チームは 環境整備など忙しくなっています。
連日、20時頃まで往診や訪問診療に走り回っています。

家に帰れてよかった、家に帰ってよかった。
そう思っていただけるよう 私たちはがんばっていきます。

県民文化センターの il vento
2つの音楽グループ忘年会による貸切営業だったのですが
広島の音楽グループ同士ですから 当然お互いに交流・面識のある人たちもいて。
あらー、まあ、なんて グループを超えて席を替わったり、という光景もありました。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

山を守ることが海を守る

2015年01月8日  

東京都など 10近い都県でインフルエンザ警報が出ています。
例年より1か月早いペースです。
来週・再来週あたりが流行ピークとなる可能性があります。
受験生など御用心ください。
手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。

昨日は、インフルエンザワクチンの接種を希望して
窓口に来られた方もおられました。
インフルエンザ流行のニュースをみて、心配になって来られたのでしょう。
もうほとんどの医療機関ではワクチンは終了しています。
当院でも12月中旬で今シーズンのワクチンは終了しています。
ワクチンは例年 11月中、遅くとも12月上旬には
受けていただくようお願いいたします。

さて、
先日、山林+田+家が売りに出ているが
買い手がつかない、という状況を御紹介しました。
山は大切ですよ、というお話。

瀬戸内ノリ:「海が痩せた」養殖業者は不安頭から離れない
毎日新聞 2015年01月06日 07時15分
http://mainichi.jp/feature/news/20150106k0000m040143000c.html
森林荒廃などの影響で広葉樹林を含む豊かな森林から海にもたらされる栄養分が減っているのが原因、との指摘もある。
落ち葉が分解され、川に流れ込むことで海に栄養が供給されるからだ。
東日本一のカキ生産量を誇る宮城県では、カキの品質低下に気付いた養殖業者の畠山重篤さんが「森は海の恋人」をスローガンに同名のNPOを結成、広葉樹数万本を植えてきた。
広島県や香川県でも同様の動きが始まっている。
***一部引用

広島でも、山を守っていきたいですね。

県民文化センターの il vento
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

インフルエンザ流行はほぼ警報レベルに急増

2015年01月7日  

マクドナルドで異物混入、というニュース。
日本の食は、日本で作りませんか?
中国やタイで作って輸入する企業は
もう不要なのではないでしょうか。
地産地消でいきましょうよ。
私どもは中国産の食品・食材は購入しないようにしております。

昨日午後に広島市から感染症情報が本年初更新されました。
これによると
定点あたり24.7人
先週が12.1人ですから、ほぼ倍増。急上昇です。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1268284008999/index.html

警報が出るのは30.0人を超えてから、です。
しかし、ですね、
このカーブを見る限り次回情報で警報レベルを超えるのは確実。
土砂災害時の警報の出し方などが議論されたのですが
インフルエンザ流行の警報についても
状況によって基準値以内でも警報を出せるようにした方が
市民県民への啓発が出来るのではないでしょうか?
私なら現時点で警報を出すところです。

冬休みが終わり、学校がはじまります。
いきなり学級閉鎖となる学校が続出すると思います。
手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。

また、
特別養護老人ホームでインフルエンザ感染、死亡者、
という記事も出てきています。
体力の予備がない高齢者がインフルエンザになれば
亡くなられるのは仕方ないことです。
どんなに万全の対応をとったとしても、亡くなられることは避けられない。
とくに今流行中のA香港型では症状が重くなることが多いのです。

特養でインフル集団感染、入所者2人死亡 京都・福知山
朝日新聞デジタル2015年1月6日20時26分
http://www.asahi.com/articles/ASH1664GRH16PLZB01G.html

記事は、施設のおこなった発表を、そのまま報道しただけです。
高齢者施設での感染を防ぐにはどうすればいいのか、
読者に対する啓発は何一つ書かれていません。
「大本営発表」をそのまま記事にしたようなものです。
このような報道姿勢は大いに疑問だと感じます。

インフル流行期には、家族などのお見舞いを遠慮していただくことも必要です。
とくに熱、下痢のある人の面会は絶対におやめください。

県民文化センターにある il vento
コーラスグループの昨年の忘年会です。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

農村の崩壊状況

2015年01月6日  

【業務連絡:医師募集】
在宅医療に興味ある医師の方、
いっしょに働きませんか?
常勤でも、非常勤でも、相談に応じます。
病院での当直勤務が身体的・精神的にきつい、という方や
将来は開業を、とお考えの方も御相談ください。

本日はPM2.5「多い」予測です。
雨ですから、少し助かっているでしょうか。
雨が上がった後は御用心ください。

昨日の月曜日から
今年の通常診療のはじまっています。
出だしの初日は、インフルエンザの方がおおぜい受診されました。
今がインフルエンザ流行のピーク期と思われます。
夜間急病センターや日曜当番医・年末年始当番病院は
患者が押し寄せて大変だったことでしょうね。
手洗いマスク咳エチケットよろしくお願いいたします。

さて、
正月に聞いたお話。
農村地域(広島市中心部から車で1時間超)で
家+田+山林がセットで 昨年売りに出されたのだそうです。
安いんですが、しかし買い手がつかない。
その理由を聞いてみたのですが
どうやら(推測ですが)
田んぼの土壌改良・区画整理事業に同意していなかったようなのです。
区画整理の話が来た時には お元気で
先祖伝来の土地は私が守る、守れる、
と思っておられたのでしょう。
しかしそれから十年、数十年がすぎ
自分の体が動かなくなる、とか
寿命がくる、とか
その時には考えなかったのでしょうね。
区画整理できていない田なので、大型農耕機械が入らない。
どう考えても耕作が続けられない田なのだそうです。
子どもたちも農業を継ぎに帰ってはこない。
こうして
売るに売れない、耕作放棄地になってしまったわけです。

では、
区画整理に応じた人はどうなっているか、というと。
確かに区画の広い田、広い道路は地域で整備されたけれども
元の場所の田が自分の物になるとは限らない。
少し離れた場所の田が自分に割り当てられ、
家の目の前の田が、他人の所有田になることもあるのです。
そうなると
年とって足腰が弱り、移動が困難になってくると
家から離れた場所にある田に通うことが苦痛となります。
せっかく区画整理に応じても
それが原因となって耕作放棄につながっていく。

つまり
区画整理に応じようが、応じまいが、
結局 耕作放棄の荒れ地になるというのが結論だったのです。

現時点では
「耕作しないと赤字にはならない」ので
耕作しないのだそうです。
耕作するには機械が必要で、農協ローン、燃料、肥料、農薬代なども必要です。
耕作するには、お金がかかるのです。
投じた費用が回収できる売上は得られない。
つまり
耕作すれば赤字になり、
耕作放棄すれば 少なくとも赤字にはならない、
ということなのだそうです。

2018年、あと3年で 減反政策は終了する、と
安倍内閣は決定をしています。
休耕田、耕作放棄地をどうしていくのか
農家は決定を迫られます。
収入(減反の補助金)が得られなくなると
田を持っていても税金とられるだけになります。
売りに出る農地は 今後どんどん増えるのでしょう。
買い手がつかないので、イナカの土地価格は3年後には暴落していくのでしょうね。

水源を守るための山林だけは
外国人に買い占められるのは避けたいところです。
しかし山林に手を入れる人間も、もういませんね。
荒れ山(原生林)になっていきます。
サルやイノシシの天下です。
そうなると
残った田畑に サルやイノシシの襲撃が増えて
残った農家も継続できなくなっていく、
という悪循環になっていきます。

どうすればいいのでしょうかね。

県民文化センターにある il vento
前菜
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

生きかた 死にかた

2015年01月5日  

昨日は往診のあと初詣。
そのあとフィッタに行って初ランニングでした。
正月でなまった体を動かして一汗かこう、というわけですが
同じことを考える人が多いのでしょう、
更衣ロッカーが全部埋まってしまうほど多くの人が来場していました。
筋トレマシンの負荷は通常の半分から2/3程度と軽めにして、
ランもゆっくりペースで5km。
初ランとしては こんなものでしょう。
体重を元に戻して、運動負荷も徐々に上げていかねば、ね。

さて
正月休みに読んだ本のつづきです。

生きかた 死にかた
~僧侶ドクターの人生カルテ~
著:友久久雄
本願寺出版社

友久先生は「こどもの精神科」の医師です。
患者を診るだけではなく、教育の分野でも活躍されてきました。
また、浄土真宗本願寺派で得度された僧侶でもあります。

「障がい受容とは」
という項があります。
一部を引用させていただきます。

障がいのある子どものお母さんは、「どうしてこの子はこんな障がいがあるのだろう」と苦しまれます。何とか治したいと駆け回る。ところが、治らない病気であることがわかると、絶望して一緒に死のうとまで考えられることもあります。
お母さんの苦悩を解決するには「障がい受容」といって、障がいとともに歩んでいくという気持ちになることしかありません。
(中略)
障がいを直接、治すことではありませんが、事実を事実としてあるがままに見つめ、受け入れる「障がい受容」が唯一、障がいに打ち勝つ方法だと私は思っています。
***引用終わり

上記の文章でも十分に説得力があるのですが
ここで
「障がい」 の部分を 「末期癌」・「進行癌」と
置き換えて読んでみていただければ、と思います。
「治せない病気、治せない癌」、ということです。
この子、とか お母さん というのは 「自分・私」に置き換えてください。

どうして私がこんな癌になってしまったのだろう。
というように 読み替えてみて欲しいのです。
いかがでしょうか?

治せない癌、とわかると
万病に効く〇〇水、とか
××ワクチンとか(実態はとてもワクチンと呼べる代物でない)
に すがってしまう方は今でもたくさんおられます。

よくそんな古い治療法(△△ワクチンなど)を
探し出してきましたね、と
こちらが驚いてしまうほど
古く、すたれてしまった治療法を希望される方もおられるのです。
(今はネット時代ですから、調べれば調べるほど
深く掘り下げれば深いほど
インチキ治療法がたくさんヒットすることになります。)

そうしたニセ科学・ニセ医学に望みをかけて
結局ダメ、とわかったときに
その方はどうなるのでしょう?
すでに財産は使い果たし、家族・友人からも見放されています。
どうして私が・・・、と
神や仏を呪い、
医学・医療や医師を呪い、
自分は不幸だ、と世を呪い続けながら この世を去るのでしょうか。

癌とわかっても
社会に貢献できる時間も お金もまだあります。
ところが
ニセ科学・ニセ医学にはまってしまったのでは
その時間もお金も 失ってしまいます。
世の中には何の役にも立たないことになります。
いや、役に立たないどころか
ニセ科学の人を儲けさせ大きくさせ、次の被害者を増やすだけのことになるのです。

残念ながら現在の医学では治せない癌です、と
事実を告げられたならば
事実を事実としてあるがままに見つめ、受け入れる「受容」が唯一、打ち勝つ方法ではないでしょうか。

受容が出来るかどうか。
そこに宗教の果たす役割は大きいように思います。

表紙裏から引用です。
***
共に死ぬ身であるからこそ――
元気なときに「死」について考えることの大切さを
つくづく感じます。
死んだらそれっきりと思っている人と、
安心して帰るところがある人とでは、
生きかた、死にかたに大きな違いがあるのは当然でしょう。
***引用終わり

 

浄土真宗は、深いなあ、ありがたいなあ、と思っています。

天光堂の和菓子。
おいしい和菓子が食べたくなること、ありますよね。
冷凍で保存できます
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

正月休みに読んだ本

2015年01月4日  

今日から広島市の医療は年末年始体制ではなく
通常体制となっております。
急病の方は日曜当番医に受診をお願いします。
本日からは広島市医師会夜間急病センターも稼働します。

年末年始、子供たちが全員集合し、
もちろん孫も集合したわけで
とてもにぎやかでした。
昨日の新幹線は雪で遅れましたが、たいした遅れではなく
無事に帰ったようで安心しました。
孫は来てよし帰ってよし、という感じですね。

例年、大晦日からは 食って飲んで本読んで、
が数日繰り返されております。
そば→おでん→ビール→そば→おでん→日本酒・・・
これで体重が数kg増えてしまうのですね。
今年はそば→おでんは1回のみにしましたので
体重増加は2kgでおさまっています。
さあ、今日から2kgを元に戻す努力のはじまりですね。

年末年始に読んだ本の御紹介です。
マンガ MBAの超基本
著:かんべみのり
東洋経済新聞社

MBAというのは経営大学院のことです。

私どもは平成24年度 厚生労働省 在宅医療連携拠点事業の活動をおこない
それを通じて日本の将来、地域医療の将来などについて
厚生労働省が示している各種予測をいろいろ目にしてきました。
2025年問題がその代表です。
私どもは、それに対応できる体制を整えて準備をしておかねばなりません。

私は医師であると同時に
院長という「経営責任者」でもあります。
今後の日本経済の動向、とくに医療経済予測をしながら
自院の経営方針を決定していかねばなりません。
ところが
これまで経済・経営の勉強はしていません。
医学部の中では医療経済・経営の講義はありませんでした。
(今では大学によっては近い内容の講義がある医学部もあるようですが
将来医師になる人がその講義を受けているかどうか。)
勤務医時代には病院の部長級以上が集まる「月例経営会議」はありましたが
経営指標が細かく分析されるわけではなく
「みなさんもっとがんばりましょう」が結論というだけの会議でした。
これでは「経営能力」は身に着きませんね。

そこで
MBA(経営大学院)のエッセンスを理解できる本はないか、
ということでマンガ本を見つけたわけです。

帯には
今日から使えるフレームワークが1時間でわかる!
とあります。
確かにフレームワークに限れば1時間で概要は理解できますね。
もっとも
当方にそなわっている素養として
1:大学のコンピュータクラブにいてプログラムを自作していましたから
フローチャートを書いて全体像を理解してから
部分部分の作業をおこなう、
ということは身に着いている。
2:内科診療でプロブレム指向型診療記録(POMR,POS)が身に着いている。
(POMR: Problem Oriented Medical Recording又はPOS: Problem Oriented System)
問題点Problemをいったん全て列挙して
(状況に応じ問題点の追加や削除は適宜おこなう)、
関連する事項をまとめたりヒモつけをおこなう、
ということを行うわけです。
勤務医時代はすべてこの方式でカルテ記載もおこなってきました。
私のカルテが病院中で一番良いカルテとされており、
定期の病院監査のときに患者カルテの確認がなされますが
病院側はカルテとして私のものを開示したところ
私のカルテを見た監査官は非常にすばらしいと評価されたそうです。
それはそうですよ、私のいた大学はPOSを全国に広めたさきがけであり、
これが出来ないと内科臨床実習では家に帰らせてもらえなかったほど
学生時代から叩き込まれてきたのですから。
問題点の少ない患者ではこの方式は必要ありませんが
少し複雑な問題の患者では今でもおこなっています。
以上のような素養があったので
フレームワークの概念そのものはすんなり理解できたのではないかと思います。

「志」 についてのグループワークがある、
というのも興味深いと思いました。
自分は何のために学び、働くのか。
そこが明確になれば、そのあとの努力は自分で出来るわけです。
当方は開業にあたり ビジョン、ミッションを明確にしホームページで表明しています。

そういうわけで
当方がMBAに入る意義はほとんどない、
ということがわかりました。
手法としてグループワークが主になりますので
通信教育ではMBAの価値は半減するでしょう。
仲間・知人の輪を広げる、ということもMBAで得られる成果です。
20代後半から30代の方にはMBAのメリットは大きいかもしれません。

今、死に場所の8割は病院です。
本人が家で最期まで暮らしたい、と思っても
家族や親せきの意見(こんなんじゃ家では無理よ)、
医療や介護、福祉制度などの環境条件が整わないため
「仕方なく」病院を選択するしかない方も多いです。
人生の最期こそ本人の自由な選択が重要なはずなのですが。

「自由に生きる」ことが出来る社会の実現。
これが私たちの目指すものです。
これが私たちの「志」です。
私どものチームには
元銀行員、税理士、社会保険労務士などの方も加わっていただいています。
経営分析は彼らにまかせて
チームでの議論を積み重ねていこうと思いました。

私たちの「志」に賛同していただける方、
いっしょに働きませんか?

緩和ケア薬剤師の実家の雑煮
でびら を使用しています。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

人工光合成に期待

2015年01月3日  
昨日は、午後から あるお宅に訪問診療で行きました。
遠方に住んでいる息子さんたちが帰省してくるので
相談しておかなければいけないことがあったのです。
御本人は 家がいい、最期も家で、という御希望がありますが、
妻は 状態が悪くなれば私が看病しきれない、最期は病院で、
と考えておられました。
こどもさんに病状・経過を説明し、
人生の最期をどこでどうやって生きていくのか、
どういう選択がいいのか、
本人と御家族で相談していただく必要があったのです。
さすがに元日に 医師が訪問するのはちょっとどうも。
というわけで1月2日に訪問となったのでした。

妻は、癌の最後は痛くて苦しいもの、と思っておられました。
でも、今では 多くの方の苦痛は軽減してあげることが出来ます。
痛みや苦しみがまったくゼロというわけには なかなかいきませんが、
「これなら入院しなくて大丈夫、家がいい」と言える程度の軽さに
ほとんどの場合 苦痛を軽減してあげることは可能なのです。

さて、
昨年私が最も注目したニュース。
今年どうなっていくのか、期待しておきたいと思います。
原発に大金をつぎ込むのではなく
太陽光発電と人工光合成が進歩すればいい。
あと50億年、地球では太陽光が使えます。
原発のようなアブナッカシイ物を使わなくてもすみます。

世界で最も効率よく人工光合成 東芝が技術発表
NHK NEWSweb 11月27日 6時22分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141127/k10013517321000.html
東芝は26日夜、人工光合成を行う工程に、特殊な半導体や表面に加工を施した金の触媒を使うことで、太陽光エネルギーからメタノールなどの原料である一酸化炭素を作り出す変換効率を1.5%に高めることに成功したと発表しました。
東芝によりますと、これは藻類に匹敵し、現段階では世界で最も高い水準だとしています。
実用化には、変換効率を10%程度にまで高めることが必要とされるため、東芝は技術の改良を重ねて、2020年代の前半をめどに実用化を目指すことにしています。
***

NHKの元記事は数日後にはリンク切れになるので
他で探してみたところ
よくまとまっているブログを見つけました。
(注:当方は、この方のブログについては
この日のブログしか読んでおりません。
他の日にどんな内容を書かれているか、知りません。
この方のブログ全体を推奨している、ということではありませんので
その点は御了承ください。)

http://ameblo.jp/welcome-elohim/entry-11960689999.html

神戸マラソンでもらった水。
正月で帰省してきた孫の飲料水となりました。
おいしいみたいですよ。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

音楽は平和を運ぶ

2015年01月2日  

昨日は朝から高熱の人に対して往診がありました。
インフルエンザは陰性でした。
ほかにも広島市では嘔吐下痢(感染性胃腸炎)が流行中で警報が出ています。
たとえばショッピングセンターなどのトイレのドアノブなどを介して
感染することも考えられます。
予防は手洗い・手洗い・手洗いです。
そして 今年の正月休みは人の多い所に外出をしないこと。
我が家は福袋を買いに出ることは 今年は止めにしました。

さて、
本年の目標について、その2。

大晦日の紅白歌合戦ですが
福山雅治さんの歌、サザンオールスターズの歌、
それぞれに反戦歌がありました。
とくに福山さんの歌は被爆クスノキを題材にしたものでした。

現在、世の中が向かっている方向性の危うさに
敏感なミュージシャンたちは何かを感じ
すでに作品として訴えがはじまっているのかもしれません。

今年は被爆70年です。
私たちも、福山雅治さんも、被爆二世。
私達には、音楽・芸術の才能はないので
直接 作品として世に訴えることはできません。
私たちに出来る方法で何かを活動をしていくしかありません。
それがNPO法人「音楽は平和を運ぶ」です。

被爆70年目の今年、
私たちも慰霊のコンサートを開催します。
また、いくつかのコンサートに共催、後援(役割分担)もおこないます。

音楽には国境や言語を超える力がある。
みんなの心に共通に響く物が、そこにはある。
音楽で人の心がつながれば
それが世界平和への一歩になると信じています。

これが本年の第2の目標です。

宗玄酒造 吟醸酒剣山
今年の我が家の正月は宗玄酒造のお酒でした
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

2015年、地域医療の枠組み策定がはじまります

2015年01月1日  

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
朝7時30分現在、中区は大雪です。
外出される方は御用心ください。

【業務連絡:医師募集】
在宅医療に興味ある医師の方、
いっしょに働きませんか?
常勤でも、非常勤でも、相談に応じます。
病院での当直勤務が身体的・精神的にきつい、という方や
将来は開業を、とお考えの方も御相談ください。

さて、
本年の目標について。
2015年は地域医療に大変革がおこる最初の年となります。
地域医療の枠組みを、自分たちの手で決めていく年になるのです。
国ではなく地域が決める、という意味で、
その主責任は都道府県。
つまり広島県の責任において広島県の地域医療枠組みが決定されます。
(各市町に枠組み作り作業が県から下りてくることもあるでしょう)。

私には関係ないわ、と思っておられる方、
いえいえ、関係大ありになるんですよ。

たとえば
地域ごとに病院の機能と、その数が決められてきます。
超急性期病床は何ベッド数で何病院、
回復期リハビリ病床は何ベッド数で何病院、
なんていうことが決められ
救急医療などの流れが策定されます。
各病院はその決定に従う必要が出てきます。
今回の枠組み決定には強制力が伴っているのです。
(県は、決定に従わない病院の保険医療機関指定を取り消すことが出来る、と
いうことになっています。
保険医療機関指定がはずれれば、倒産するしかありません。)
各病院は、決定にそった役割を地域ではたすことが必要になります。
今後の役割や規模が従来と同じとは限りません。

外来治療についても、変動があるかもしれません。
今は、病気になったときに、誰でもどこの病院に自由にかかることができますが
これは制限されることになる可能性があります。
例えば、誰もが自由に大学病院を受診することは出来なくなるでしょう。
もしかしたら市民病院や県病院にも 受診制限が出てくる可能性もあります。
こうした基幹病院では 「一般の外来診療はおこなわない」
という決定になる可能性もあるのです。
「まず地域の医療機関を受診し、
その紹介状がないかぎり基幹病院の外来は受診できない」
という地域医療枠組みが決定されれば そうなっていきます。
その決定には強制力があるのです。

このように
超急性期医療を頂点として
急性期・亜急性期医療、回復期、長期療養型医療、
そして外来医療、在宅医療といった枠組み、
その機能や数、配置を
それぞれの地域で決めていく、という作業が
2015年にはじまるのです。

つぶれる病院・医療機関も出てくるかもしれません。
外来診療をしなくなる病院も出てくるでしょう。
これまでとは、病気になった時の患者の流れが
変わっていくのです。
地域で必要な医療機関の診療科目や数、専門医の数も算定され、
新規の開業制限がかかってくる可能性も出てきます。
自由に開業でき、自由に受診できる時代ではなくなる。
住民全員に関係のある話なんですよ。

今回の枠組み決定協議に
在宅医療側の代表者が入る可能性はあまりないと思っています。
県主体で策定する地域医療枠組みがベストになるとは限らない。
私どもは行政に頼らず
患者・家族の希望にそった医療をおこなうには、という視点で
在宅医療の選択肢を地域でしっかり作りあげておく、
ということしかないだろう、と思っています。

これが本年の第一の目標です。

宗玄酒造
山田錦純米冷やおろし
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★新型インフルエンザ情報
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今年もありがとうございました

2014年12月31日  

音楽番組(日本レコード大賞)などをつけながら
休み用の読書をおこなっています。
この年末年始は
経済・経営の本
看取り・在宅医療の本
浄土真宗の本
キリスト教の本
東北大震災に関連するノンフィクション
今年話題になったベストセラー小説
をそれぞれ数冊ずつ買って用意しています。
どこまで読めますかね。
今日も紅白をつけて読書です。


【お知らせ】
折口内科医院は12月30日から1月4日まで休診です。
1月5日(月)から通常診療いたします。
よろしくお願い申し上げます。
広島市の年末年始 救急医療の情報は
広島市ホームページで御確認ください。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1323397795701/index.html

昨日、舟入病院の横を通りましたが
駐車場も満車で入場待ち。
小児のインフルエンザも大流行しているのでしょう。
手洗い・マスク・咳エチケットよろしくお願いいたします。
人ごみへの不要不急の外出は避けるべきでしょうが、
帰省、初詣や初売り・福袋などの買い物があるので
年末年始に外出しない、というのはむずかしいでしょうね。
しかし、乳幼児・高齢者・妊婦・受験生・大きな持病のある人は
今年の正月は外出しないほうがよさそうですよ。



さて、
年末年始は病院が休みになります。
家に帰りたい・家ですごしたい、という御希望の方が多くなる時期でもあります。
在宅医は非常に忙しい時期です。
昨日は朝から
電話連絡を受け、朝食も摂る時間もなく出動し
御自宅での看取りです。
そこから合計10件の往診・訪問診療をおこないましたが
その間に 2名の方の死亡連絡がありました
(この2名は病院に搬送されての死亡です)。
つまり
昨日一日だけで3名の方が亡くなられたわけです。

忙しかった、疲れた、という思いとともに
あの人にもう会えないのか、さみしいなあ、
という思いがしています。

年を越せるかどうか、まだまだ安心できない方が他にも数名おられます。
無事に正月を迎えていただきたいと思っています。


今年も最終日となりました。
今年も、多くの方とのつながりをいただき、
ありがとうございました。
また来年もよろしくお願い申し上げます。


八天堂のくりーむクロワッサン
これはなかなかオススメです
新しい物へのチャレンジ、いいですね!

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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

082-241-6836(代表)

和平会・診療についてのお問い合わせはこちら
平日午後(診療時間内14:30~18:00)