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今年さいしょの忘年会

2011年11月2日  

昨日は、第55回広島地区呼吸器カンファレンスでした。
呼吸器内科を専門とする広島地区の開業医が集まって
症例検討会をおこなう会です。

そのあと、引き続いて忘年会でした。
11月1日の忘年会なんて、早いですが、
今からインフルエンザが流行しはじめ
呼吸器の医師はこれから忙しいシーズンに突入するのです。

公開講演会・シンポジウムのお知らせです。
放射線の人体影響
11月23日(祝)広島国際会議場
13:05-13:55基調講演
IAEAの取組:科学技術で人類の基本的なニーズを満たす
講師:IAEA事務局次長 モハマド・ダウド
14:10-15:40シンポジウム
被ばく者医療の国際的な取組に向けて
パネリスト:湯崎英彦 広島県知事ほか
16:20-17:20特別講演
福島第一原子力発電所事故災害に学ぶ:
緊急被ばく医療体制の現状と課題
講師:広島大学救急医学教授 谷川攻一
一般の方も参加できます。入場無料。

現地で救援活動をおこなってきた谷川教授のお話を
ぜひ聞いてみたいですね。
詳しくは以下を。
http://www.hicare.jp/19/symposiumpage1.html

東広島市にある次郎丸
緩和ケア薬剤師の妹が東広島に住んでおりまして、
二人目の孫が無事生まれましたので
次郎丸でお祝いをしました。
次郎丸は古い民家を生かしてあるようで、いい雰囲気。
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★インフルエンザ情報
沖縄県では定点あたり2.84人となっており、
少しずつ増えています。
病院での集団感染も報告されているようですが、
沖縄県ホームページではまだ確認できていません。
琉球新報 11月1日(火)11時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111101-00000013-ryu-oki

イレッサ副作用、胃薬で抑えられる可能性

2011年11月1日  

クライマックスシリーズ、カープが出ていませんので
まるで興味がわきませんねえ。
ラジオで中継しているわけでもないし。
巨人が負けてヤクルトが勝ったというのはうれしいと思います。
カープ、来年はクライマックスシリーズに出て欲しいです。
その時にはRCCラジオは中継してくれますかねえ。

さて、イレッサというのは肺癌治療の重要な薬なのですが、
薬剤性肺炎という重大な副作用が約4%程度に生じます。
これに対する方法を見つけることが課題でした。

イレッサ副作用、胃薬で抑えられる可能性 慶大など実験
asahi.com 2011年10月30日19時56分
http://www.asahi.com/science/update/1030/TKY201110300229.html

ヒートショックプロテインが関与している、と言われれば
そうかもしれんな、とは思います。
セルベックス(R)が効くかも、と言われれば
これはヒトで比較試験やってみないと何とも言えませんな~。

セルベックス(R)というのは古い胃薬で、
最近は使用される患者数はかなり減少しています。
だからこういう作用があったとしても
これまで気づかれなかったということなのだと思います。
ヒトでの検証を待ちましょう。
副作用のあまりない薬ですので、
今後イレッサ(R)を使用する場合には
いっしょに服用しておいて悪くはないと思います。

桃ジャム。
今たべているジャムです。
桃は甘くておいしいですねえ。
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★インフルエンザ情報
広島市の幼稚園で発生した集団感染、
A香港型(H3N2)が検出されました。
感染が広がらなければいいのですが。

武田邦彦先生の講演

2011年10月31日  

土曜日、私の出身大学院の教授のお祝いの会があり、
その記念講演会として武田邦彦先生の講演を聴く機会がありました。

武田邦彦先生は、
発言の一部を切り取った報道しか知りませんで
まとめてお話を聞きたいと思っておりました。

紹介したい話はいろいろありましたが、一つだけ。
「お札を貼る」
という表現をされました。
原発は安全である、というお札を貼る。
お札を貼ったからもう安心安全だ、と
こういうふうになってしまう。
危険に備えることをしなくなり(安全だから)、
事実を見ることをしなくなる。
などなど。

お札に書かれた文言は、
願いであり目標であると思うのですけれど
お札を貼ることそのものが目標になってしまい、
本来の目標達成に向けて努力することをしなくなるのでは
方向性が違いますよね。
言いえて妙だと思いました。

先入観にとらわれず事実を見る目を養いたい、と
改めて思いました。

武田先生のブログがあります。
http://takedanet.com/

桑の実ジャム。
尾道総合病院の勤務医時代、
向島に大きな桑の木があって
実をもらって酒にしたことがあります。
梅酒のように。
桑ジャムは甘くておいしいです。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

心に残る出会い26 前立腺癌のMさん

2011年10月30日  

Mさんは54歳。
尿の出が悪くなり、前立腺癌と診断されました。
東京の大学で抗がん剤、放射線を受け、
その後も引き続き抗がん剤治療に東京へ通っていました。
骨転移が出現し動けなくなり、
その後は地元の病院で放射線治療、抗がん剤治療となりました。
しかし、あまり効果はみられず直腸などにも浸潤し、
人工肛門、腎瘻となっていました。
(腎瘻とは、腎臓から尿の管を体外に出す治療法のことです)。

一時はDIC、意識障害など危険な状況となりましたが
何とか脱出できたので
「今なら自宅に帰れる」、ということで
当院に在宅診療の依頼です。
退院時カンファレンスのあと退院となりました。
まだ若いので週1回病院での抗がん剤治療も続きます。

家族みんなでMさんを支えます。
一番下のお子さんが、人工肛門の処置が家族で一番上手。
お姉ちゃんは腎瘻バッグの交換が担当です。
非常に高用量のオピオイドを使用しており食欲もなかったので
少しでも食がすすむように、と奥さんは知恵を絞り、
家族全員で食卓を囲みます。

退院してすぐは、
Mさんが少しでも体を動かすと
家族全員ビクッと反応していたのですが、
次第に病状が落ち着き食欲も少しずつ出てきたので
家族におだやかな時間が流れるようになりました。

当方は、Mさんの吐き気や眠気などの状況をみながら
オピオイドなどの薬の量や使用方法・使用時間の調整などを
おこないました。
非常に繊細な作業です。
当方(緩和ケア医と緩和ケア薬剤師)と
訪問看護師、病院の主治医や地域連携室の間で、
頻繁に情報交換がおこなわれていたのでした。
これだけ頻繁に電話やFAXが行き交った患者さんは
Mさんがはじめてでした。
御家族だけではなく私たちも、
みんなでMさんを支えている、という実感がありました。

最期は緩和ケア病棟へ、という御希望で
K病院の緩和ケア病棟への申込もおこなわれていました。
家で看ることが出来るのか、と御家族も不安だったのでしょう。
しかし、自宅ですごしてみると、やっぱり自宅がいい。
申し込んでいた緩和ケア病棟の順番がきましたが、
Mさんも御家族もこのまま自宅で生活することを選択されました。
夜中でも休日でも緩和ケア医や訪問看護師が来てくれるし、
いざとなればいつでも病院に受診したり入院もできる、
ということがわかって安心感もあったのでしょう。
結局さいごまで緩和ケア病棟にはいることはありませんでした。

実家のお墓参りをしたい、という希望もかなえることができました。
そのあと再度のDICをおこし入院治療を受けたのですが、
その3日後にMさんは亡くなられました。

葬儀などであわただしい日がすぎ、
クリニックにごあいさつと医療費精算に来られました。
自宅で家族みんなでがんばったので、
達成感というか、「がんばったぞ感」があり
とてもよかった、とお話されていました。
在宅医療には、そういう良い面もあるのですね。

白神社のまつりで購入した いが餅と
江田島産のたこ天。
たこ天は、神楽を見ながら1パック食べ、
帰りにもう1パック買ってしまいました。
それほどおいしかったのですよ。
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★インフルエンザ情報
安佐南区の幼稚園で学級閉鎖10/27~11/2が出ています
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1240722519969/index.html

おたふくかぜ注意報でました

2011年10月29日  

広島県内におたふくかぜ注意報が出ました。
うがい手洗い咳エチケット、
一家で再度確認しておきましょう。
中国新聞10月29日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201110290001.html

昨日から白神社の祭りです。
毎年行っているのです、我が家の恒例行事。
神楽を見てきましたが雨が降り始めて最後の最後は見ずに帰りました。
大蛇が酒によいつぶれてしまう場面まで。
あともう少しで終わりだったので残念。

儀式としての演目は別とすると
神武、恵美須、八岐の大蛇。
恵美須では子供たちに菓子撒きがあります。
この演目がはじまると子供たちが舞台そばにワーッと集まってきますので
知らずに行ってもわかります。
おおむね9時前後。子どもにもぜひ神楽を見せてあげてください。
今日も神楽はあります。
いい天気だといいですね。

白神社
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八岐の大蛇
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ベビーカステラ購入。 許可を得て撮影
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いが餅を購入。 許可を得て撮影
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★インフルエンザ情報
神奈川県内で学級閉鎖がでています。
各地でパラパラと発生しているわけですが
あまり関連がありそうな気がしません。
もともとはどうやって発生したのか。興味深いです。

アートメイクは入れ墨

2011年10月28日  

ドラフト、広陵高校出身の野村 祐輔投手が
指名でき、よかったですね。
地域に根ざす球団としては地元に縁のある選手を指名する
ということがよいのではないかと思います。
ソフトバンクも九州の投手を1位指名していますしね。

ちょっぴり気がかりなのは
4人で指名を打ち切っていること。(あとは育成枠)
4人で終えたのはカープとロッテのみ。
9人指名しているチームもあったりします。
1位で意中の選手の指名権獲得できたので、
これで大成功、という判断なのでしょうかね。

ソフトボール部の選手が指名された、というのも
面白いドラフトでしたね。
ソフトボール部出身の私としては、
今後の活躍を楽しみにしたいと思っています。

さて、トホホなニュース。
落ちない化粧「アートメーク」でトラブル相談5年121件
スポーツ報知 (2011年10月28日06時03分 )
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111027-OHT1T00315.htm
アートメークというのは私は知りませんでしたが
記事によると
「朝、時間がない時に化粧をする手間が省け、汗や水にぬれても落ちないとして近年、愛好者が増えている」
のだそうです。
一部引用***
皮膚に針で色素を入れ、まゆやアイラインを描く一種の入れ墨で、医師免許のない業者が行えば「違法」。無免許業者の施術で、角膜が傷ついたり、皮膚が腫れるなどの被害相談が多数寄せられており、同センターは注意を呼びかけている。
***引用終わり

入れ墨ではない、と業者は説明したりするそうですが、
誰がどう考えても 入れ墨ですね。

昔、顔に入れ墨を入れる、というのは
「終生消えない罪人のあかし」 だったわけです。
それを知っていれば、顔に入れ墨なんて入れるはずがないと思うのですが。

アートメークサロンやエステサロンで
“落ちないメーク”として施術されているものは
医師以外がおこなえば医師法違反だそうです。
清潔かどうかも疑問でしょうから、
細菌感染症やC型肝炎感染などが生じるおそれはありそうですね。

正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

お好み焼きマサちゃん 吉島のお店です
http://r.tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34008123/
お好み焼きはちょっと辛目、ビールには合います。
他にも鉄板焼き各種あり。
ニラレバ炒めのレバーがおいしかったので個人的にはおすすめです。
食べ終わったあと、私はメガネを店のテーブルに置き忘れたのですが
お店の人が交差点の向こうまで走って届けてくれました。
大人めがねなので、メニューを読む時には使うのですが
食べる時にはメガネはずしちゃうので、よく置き忘れます。
どうもありがとうございました。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

原発事故でヨウ素服用しなかった理由

2011年10月27日  

当時の状況を検証したものが、ボツボツ出てきはじめています。

原発事故時、ヨウ素剤服用の助言900人に届かず
asahi.com  2011年10月26日3時0分
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201110250743.html
一部引用***
甲状腺被曝(ひばく)を抑える安定ヨウ素剤の服用について、東京電力福島第一原発の事故後、政府が原子力安全委員会の助言を生かせていなかった疑いが出ている。安全委の基準で服用が必要な住民は少なくとも900人いたが、自治体に指示は出されていなかった。政府の事故・検証委員会も経緯を調べる見込みだ。
引用終わり***

福島第一原発で爆発がおこり、
高い放射線を確認したという発表をテレビで見て
私たちは
「枝野長官、ヨウ素を飲め、と言え! すぐに!!」
とテレビに叫んでいました。
(3月13日の当ブログに書きました)。

原発事故があったらヨウ素剤をできるだけ早く服用すること、
これが続発する甲状腺がんを防ぐ唯一の手段であることを
放射線医学を勉強した医師なら誰でも知っているのです。
(いや、誰でも、というと言い過ぎかもしれません。
上関原発が出来て、いずれ事故をおこすだろうから
我々医師はどうすれば住民を守れるのか、
という視点で 災害医療(この場合は被ばく医療)を
勉強していた医師ならば知っていた、とは言えます。
それにはヨウ素を服用するしかなく、
東海村などには地域住民の数だけヨウ素剤が配布されていることを
我々は知っていました。
他の原発立地地区にも住民の数だけ配置してあるはずです。)

ヨウ素を服用すべき対象者が900人以上もいて、
ヨウ素を服用する助言が現場には届いていなかった、
というのですから言葉もありません。

ヨウ素剤は事故の直後に服用するのが効果的で、
時間がたってから服用したのでは防護効果はどんどん低くなります。
線量を測定したり被ばく状況を確認したりすることはせず
住民にとにかく早く一律に服用をさせるべきなのです。
そして、翌日も服用が必要な状況(高い放射線量)であれば
2回目の服用をさせるのではなく避難させる、
ということになります。
ヨウ素剤の服用が空振りに終わっても
(汚染が実はひどくなかった後で判明したとしても)
それはかまわない。
まずは迅速に対応することが大切なことなのです。

マニュアルは、詳しくすればするほど分厚くなります。
そうなると緊急時には読み切れません。
緊急時の対応はA4 1枚に書ききれる程度にしておいたほうが
確実な運用が出来るだろうと思います。

広島市は上関の東北方向にあたります。
基本的には西から東に向けて風が吹きます。
(西から天気が変わる、と言えば理解しやすいでしょうか。)
上関原発がドガンと言えば
広島には数時間以内に放射性物質が降ってきますよ。
自分や家族を守るにはどうすればいいでしょうか?
ヨウ素剤を自宅に備蓄する、のではなく
上関原発を作らせない、というのが根本的解決です。
クサイものは元から断たなきゃダメなんです。

福島県議会は全会一致で、福島県内の原発の廃炉を求める請願を採択しました。
J-CASTニュース 2011/10/21 11:49
福島県議会は10月20日の本会議で、東京電力福島第1、第2の全原発(10基)の廃炉を求める請願を全会一致で採択した。
http://www.j-cast.com/2011/10/21110707.html

10基もあって交付金だの雇用だのメリットを言う人もいるわけですが
それでも もう原発はイラナイ、という結論なのです。
それを、いまさら上関に原発を新設なんて。

今週の花 シュウメイギクのアップ画像
konsyu syumeigiku.jpg
★インフルエンザ情報
第42週(10月17日~23日)の集計が発表されました。
広島市ではA型1名、B型1名が出ています。
安芸高田市の中学校学年閉鎖ではA型が検出されています。
うがい手洗いに気をつけましょう。
未確認情報ですが、翌日には同地区の小学校で学級閉鎖が
出ているそうです。
流行がはじまると広がるのは早いです。

父親は何と闘うのか?

2011年10月26日  

マエケン、9回1死までノーヒットノーラン。
大記録を逃し、残念でしたね。
その後、負け投手になるのではいけません。
余裕で勝たなければ。
来季は打線に奮起してもらいましょう。

さて、焼肉えびすによる食中毒事件。
<生肉食中毒>誕生祝いのユッケが… 父親「闘っていく」
Yahooニュース 毎日新聞 10月24日(月)15時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000054-mai-soci

ユッケによる食中毒事件ですが、
5人目の死亡者が出ました。
もう半年くらい闘病されていたわけで、
こんなに長く闘病されていたとはびっくりしました。
食中毒なので勝負は早い、と思っていたものですから。
中学2年生とのこと、まことに残念なことです。

さて、この記事は
「半年がたち、この事件が風化していくのが嫌なんです。だから僕は闘っていく」。父親は力を込めた。
と結ばれています。
これが記事の見出しに使われているわけです。

父親は何と闘っていくのでしょうか?
私にはわかりませんでした。
風化しないように闘っていくのでしょうか?
記事全体の文脈からすると、無責任な店側と闘っていく、というようにも読めます。

風化しないように闘っていくのだとすると
自分たちの悲しい体験を語り継ぎ、
二度と同じ悲劇が出ないようにしていく、ということになりましょう。

生肉を食べれば感染症の危険性がある、というのは常識です。
弱者(子ども、妊婦、高齢者、持病のある人)が感染症に弱いのも常識です。
同じ悲劇を繰り返さないためには
「生肉は絶対食べないようにしましょう、
とくに子供・妊婦・高齢者・持病のある人は食べないように」と
いうことが徹底される世界を作り上げる、
そのために闘う、ということになりましょう。

何と闘うべきなのか、考えてみました。

1:店側と闘う。裁判で勝つ。
もし裁判で非常に高額な賠償責任が認められたり
経営者側に重い刑事責任が認められた場合には
全国の焼肉店が事実上 ユッケなど生肉は提供できなくなります。
懲罰的に非常に重い判決を出させるということは
個人の闘いということにとどまらず、
食中毒事故の再発予防効果があります。
ただし、アメリカでは懲罰的判決というのが出ることがありますが
日本では前例と同様な判決しか出ません。
懲罰的判決というのは、日本では期待できないのです。
(アメリカでは一人の喫煙女性の健康被害に対し
タバコ会社が3兆円の賠償、という懲罰的判決が出たことがあるようです。)

2:原因となるもの(この場合は細菌)と闘う。
医師や研究者になり、菌を殺す方法や
食中毒を治療する方法を研究開発し普及させれば
食中毒による悲劇は減ります。
でも、
父親が今から医師や研究者になることは難しいので
この戦いの意味で言ってはいないと思います。
(弟を失った兄は、将来医学や生物学の世界に進む可能性はあると思います。)

3:生肉は危険だ、ということを周知徹底するための闘い。
生肉による感染症の危険性を知らない、
あるいは軽く考えている人も多いようなので、
危険性を周知徹底するための闘いをすることには意義があります。
具体的には講演会で語り広めたり、本を出版したり、
ホームページ・インターネットで発信を続けたりする、
ということになりましょう。
学校などで生食の危険性を訴える授業をするという手もあります。
タバコのない人生を選ぼう、という授業を学外の人がやっているように。
(学校で話すには何らかの資格が必要な場合もあるでしょう、
その時には必要な資格を取るのも闘いの一部となります。)
幅広く「食の安全を考える」、という立場であれば
活躍する場は非常に多く見つかると思います。
職業としておこなってもいいし、
ボランティアとしての活躍も出来るでしょう。
この闘いは一生続きます。

この父親は何と闘うというのでしょうか?
何年か後に追跡取材があれば、と思います。

今週の花 シュウメイギク、アメジストセージ、ノコンギク、ハンゴンソウ。
konsyu syumeigiku+amejisuto.jpg
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

広島県でインフルエンザ学年閉鎖

2011年10月25日  
インフルエンザ、流行が一気に広がってきました。
東京都練馬区で小学校の学年閉鎖が出ています。
フジテレビ系(FNN) 10月24日(月)17時42分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20111024-00000139-fnn-soci

広島県では安芸高田市の中学校で学年閉鎖です。
NHK広島放送局 広島県のニュース10月24日 19時47分
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/lnews/4003470471.html

感染した人たちが前日までの土日(22日・23日)で、
もし広島市などで多くの人に接していれば
流行は一気に拡大することになります。

もうインフルエンザワクチンの接種ははじまっています。
まだワクチンを受けていない方、今年は早いほうが良いと思いますよ。
学級閉鎖が出たのは例年より1か月早いそうです。
当院ではかかりつけの高齢者については
先週・今週でかなりの人数に接種をしています。

そごう広島店 北海道の物産と観光展。26日まで。
プルマンベーカリーのカレーパン(右)と豆パン。
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講演シリーズは一段落

2011年10月24日  

カープ、大竹の完全復活いいですね!
来年は12勝以上を期待しましょう。
投手陣はそろってきましたね。

連日だった講演シリーズは終わり、
今年はあと1回の講演を残すのみです。
内容は同じでいいので、一段落。
そこで昨日は講演から帰った後、
国の「子どもゆめ基金」の報告書を作っていました。
助成金をいただくと、報告書作成が大仕事なんですよ。
夜まで、たっぷり半日以上かかりました。
まあ、この助成金で子供たちの化石発掘体験が出来たので
ありがたいことです。
この土日は往診と講演以外では家から出ませんでしたなあ・・・。

本日のお勉強は小腸カプセル内視鏡について。

講演のあと広島駅から帰ったのですが
駅前で おいでませ山口 コーナーをやっていました。
山賊弁当。山賊焼き、山賊にぎり、肉串。
山賊焼きが目当てだったのですが、肉串がかなりおいしかったです。
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★インフルエンザ情報
10月21日の国の発表では
10月10日~16日で学級閉鎖は茨城と大阪で出ています。
大阪の型は書いてありませんが、茨城は最初はB型、続いてA香港です。

本日のお勉強
当院におけるカプセル内視鏡検査の現状
広島医学2011年8月
広島大学病院内視鏡診療科 野田 育江 先生ほか
要点
これまで小腸は観察が困難で暗黒大陸と呼ばれていた。
カプセル内視鏡とバルーン内視鏡で、今では小腸も観察が可能となってきた。
カプセル内視鏡は2007年から保険適用されている。
保険の対象となる疾患は、「原因不明の消化管出血」、
すでに胃カメラ・大腸カメラを施行ずみで異常がない場合である。
広島大学病院ではすでに518件の検査をおこなっている。
カプセルは少し大きいため
嚥下困難であったものが4例。
結局中止となったものは1例のみであった。
今後は大腸にも適用がひろがると考えられる。
大腸カメラは羞恥心のため敬遠している女性がおられるし
術後の癒着などによりカメラ挿入困難な例があり
有用な検査となる可能性がある。
8時間で約5万枚を撮影しているが
読影には医師2名で1時間が必要である。
そこが今後の普及のためには問題点である。
***

小腸は上からも下からもカメラが到達しにくく、
また小腸そのものが長いため
これまではカメラで小腸を見る、ということは困難でした。
カプセル内視鏡というアイデアは優れものです。
飲み込み困難な例も思ったより少ないようですし
今後はどんどん普及していくのではないでしょうか。
日本の技術陣がもっと小さく飲みやすい機種を開発してくれるでしょう。
女性のがん死亡1位は大腸癌ですので
大腸検査としても早く普及させたほうがいいと思います。

082-241-6836(代表)

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平日午後(診療時間内14:30~18:00)