来春のスギ花粉量は10倍
ウェザーニュース社が10月5日に発表しています。
猛暑の影響で来年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量が
全国平均で今春の5倍、
近畿や東海地方だと10倍にもなると予測しています。
msn産経ニュース 20101005
http://sankei.jp.msn.com/life/body/101005/bdy1010051810005-n1.htm
昨日も同じ内容の報道がありました。
花粉シーズン2月上旬から 飛散量、今春の10倍以上も
2010/12/08 19:23 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120801000856.html
別な情報サイトでは
東海地方は16.5倍に、なんていう予測も。
花粉症ナビ
http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/info/
花粉症対策としては、日常生活管理のほかに
抗アレルギー薬の内服や点鼻・点眼が重要です。
初期治療といいますが、
花粉の飛散開始2週間前に抗アレルギー薬の内服を開始しておけば
シーズンにはいっても病状を軽くおさえることができます。
1月中旬には内服を開始するほうが良いでしょう。
今シーズンは、新しい抗アレルギー薬が出てきました。
これまでジルテック(R)という名前で発売されていた薬について
光学異性体(D体L体)のうちL体のみを取り出して製品化したものです。
これは野依先生がノーベル賞を受賞した技術です。
L体だけにすると副作用が少なく、
薬の服用量も少なくてすみます。
この薬の場合、眠気が非常に少ない、ということが判明しています。
この製品名は ザイザル(R)。今月、新発売です。
花粉症に対する新しい武器、
当院ではすでに勉強会を終えました。
おおいに期待しているところです。
現在も、ごくわずかですがスギ花粉は飛んでいます。
すでに症状が出て受診されている人もいますよ。
花粉症のひどい人は1月にはいってすぐ、
そうでない人は1月中旬頃から抗アレルギーを開始しましょう。
もちろん今症状が出ている人はすぐ服用を開始しましょう。
(今はまだザイザル(R)は処方できませんが)