カープ5割復帰
カープ、やりましたね、5割復帰です。
横浜がヤクルトに勝ってくれたので
ヤクルトとの差も1ゲームになりました。
中日相手に3連勝はむずかしいでしょうから
何とかこのあと1勝1敗で前半戦を終わりたいところ。
今日はマエケン、相手は岩田ですが
岩田はこのところ調子いいのです。
マエケン応援しましょう!
本日のお勉強は
震災ボランティアが気を付けないといけないこと。
中国新聞炎の鉄板 てっぺん
http://www.chugoku-np.co.jp/okonomi/naka/teppen.html
はじめて広島に来た人を、お好み焼きに。
てっぺんに御案内しました。お好み焼き肉W
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
本日のお勉強
被災したエノキダケ栽培工場の復旧ボランティアに集団発生したorganic dust toxic syndrome の臨床的検討
日本呼吸器学会誌2012年4月号
信楽園病院呼吸器内科 川崎 聡 先生ほか
要点
2004年の新潟県中越地震で被災したエノキダケ栽培工場の復旧ボランティアが、
作業後にあいついで発熱等にて医療機関を受診する事態となった。
ボランティア22名中、工場の外の屋外作業のみに従事した1名を除く全員を調査した。
停電のため工場内の換気扇・エアコンはすべて停止し高温多湿状態であった。
緑色のカビが異常に繁殖し、腐ったエノキダケが散乱するとともに
視界がぼやけるほどの粉塵が舞っていた。
ボランティアは支給された薄い紙マスクを着用し作業した。
同日夜から高熱、胸痛、呼吸困難で救急外来を受診、入院が相次いだ。
壁、床、空気中サンプルからAspergillus fumigatus が検出された。
発熱85.7%、咳嗽76.2%、全身倦怠71.4%などが
平均8.7時間後に発現していた。
大量の異物である真菌を吸入した後にこれを排除しようとする急性炎症と思われる。
真菌を含む大量の有機粉塵を吸入することで誰にでも起こりうる。
最低限必要なことは、
①粉塵が大量に舞う現場ではボランティアに作業させない。
②換気を十分におこない、粉塵を可能な限り除去してから作業をおこなう。
③やむをえず作業するときには適切な規格のマスクを使用する。
④以上のような知識をボランティアに伝える。
***
今回の論文は、昨年の東北大震災のものではありません。
中越地震のときの出来事です。
私も神戸大震災の時に医療派遣チームとして現地に行ったのでわかりますが
現地の粉塵は相当なものです。
薄い紙マスクでは、どうしようもないと思います。
しかも
今回の例では特殊事情として
キノコ工場が高温多湿で多量のカビ(真菌)が舞っていた、
ということがあります。
こういう有機物の粉塵を吸入した時におこるのが
organic dust toxic syndrome で、
発熱、咳、息苦しさが主な症状となります。
ボランティアが体を壊すようなことがあってはいけません。
無理をさせてはいけません。
出来る範囲でおこなう、というのがボランティアです。
きっちりとしたマスク(N95でなくてもいいとは思いますが)を配布し、
その着用訓練もおこない、
マスクをつければ息苦しくて長時間作業はできないでしょうから
短時間で交代しながら作業する、
という配慮が行政やボランティアコーディネータには
求められることになるでしょう。
今回の東北大震災に限らず
復興支援ボランティアに行くという場面はあるかもしれません。
しっかりマスクをする、ということは覚えておきましょう。