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広島で生の落語を聴く会

2009年11月28日

広島で生の落語を聴く会

昨日開催されました。
柳家喬太郎独演会~なんてたってきょんきょん!~
ゲバントホールは満員でした。
落語好きな人にはたまらない会です。
師匠の落語をじっくり聴くのは今回がはじめてだったのですが、
間の取り方、表情による表現が絶妙で、大いに笑えるすばらしい芸でした。
うれしいことに、中入りの抽選会で師匠のサイン色紙が当たりました!

その後の懇親会(打ち上げ)にも仲間入りさせていただき、
落語好きなみなさんと楽しい時間をすごせました。

次回の生落語を聴く会も予約しました。
みなさん、また会場で。よろしくお願いします。
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★新型インフルエンザ情報
タミフル耐性ウィルスが新潟、大分で検出された、という話。

薬が効かないなんて、こわいな、と思われるかもしれません。
しかし、みんな無事に全快しています。
現時点では耐性ウィルスはまれであり、病状についても特別な心配はありません。

対応としては、
タミフルを服用して3日たっても改善、解熱がみられない、という場合には
病院を受診してください。
それで十分ですので、過度の心配は不要、あまりこわがらなくて大丈夫です。

科技予算削減は「不見識」=野依さん、事業仕分け批判

2009年11月27日

科技予算削減は「不見識」=野依さん、事業仕分け批判

ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所理事長の野依良治さんが25日、文部科学省で開かれた政策会議先端科学技術調査会に出席、「科学技術は生命線。コストと将来への投資をごっちゃにするのは見識に欠ける」と述べ、科学技術予算に厳しい判断の続く「事業仕分け」を批判した。
Yahooニュース 11月25日12時23分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00000061-jij-soci

日本は資源のない国ですから、教育、とくに科学技術が生き延びるために重要です。
科学技術立国でいくしか方法がないのです。
そこを目先の金額にとらわれて教育費用、科学技術予算を削ったのでは、数年後・数十年後にツケを残すことになります。
特許料をもらう国になるのか、支払う国になるのか。
いったん支払い側に転落すると、ずっと支払い続けないといけなくなるのです。
具体的な例では、高い医薬品・高い医療器具をずっと買い続けないといけなくなるのです。
(関連特許なども押さえられてしまうため)
今は不況で国も苦しくても、教育予算や科学技術予算を削ってはいけない、と思います。

今週の花 カーネーション、キク
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★新型インフルエンザ情報
天皇陛下がワクチン接種を受けられ、皇后さまは来年になる、というお話。
11月26日20時52分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000103-mai-soci
宮内庁の羽毛田信吾長官は26日、天皇陛下が新型インフルエンザワクチンの接種を受けたことを明らかにした。
陛下は前立腺がんの治療としてホルモン薬の投与を受けており、厚生労働省が定める優先接種対象者になる。東京都では妊婦には今月9日から、疾患などがある人たちに対しては16日から接種を始めており、陛下は22日にお住まいの皇居・御所で受けたという。
皇后さまはワクチンの接種を受けておらず、羽毛田長官は「来年になる見込み」と話した

毎日、受付に何本も電話があります。
新型ワクチンは接種できないか?
ワクチンの予約して、接種はいつ頃になるのか?

答えは
「ワクチン現物の県からの配給が いつ何本になるのか、わかりません。
予約して、お待ちください。
入荷すれば電話で御連絡さしあげます。」

年齢や病状により優先順にしたがって接種するスケジュールです。
65歳以上であっても重い持病がなければ皇后さますら来年になる、
ということをもっと広報してもらえれば
ワクチン騒動は過熱しないで沈静化するのでは、と思います。
騒動を沈静化させるのもマスコミの重要な使命ではないか、と実感している毎日です。

国立天文台長の子供向け講演会 参加者募集

2009年11月26日
子ども向け公開講演会「水の惑星 地球を知ろう 7」 参加者募集のお知らせ

2009年11月29日(日)14~16時、
広島市こども文化科学館1階アポロホールで、
公開講演会「水の惑星 地球を知ろう7」を開催します。
今回の講演は、
1:広島大学宇宙科学センター 植村 誠先生
「望遠鏡と人間が見た宇宙の姿」、
2:国立天文台台長 観山正見先生
「第2の地球をさがせ」
です。

こども向け講演会ですが、一般の方の参加も大丈夫です。
参加費は無料ですので、ぜひいらしてください。

詳細については以下をご覧ください。
http://yac-hiroshima.sesn-j.org/pdf/20091129_chirashi.pdf

マドモアゼルのキャラメルジンジャークッキー☆
これは私どもの長女の一番のお気に入り。(^O^)/^
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★新型インフルエンザ情報
新型インフル ニンニクめぐり混乱
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091119-00000001-scn-cn
Yahooニュース 11月19日2時2分配信 サーチナ

中国とセルビアの話です。
中国では、ニンニク価格が数倍に高騰。
・・・「世界的に権威のある専門家が新型インフルエンザ対策で有効と勧めているから」と説明している。ただし同紙は専門家の名前を挙げておらず、具体的な根拠も示していない。・・・
つまり、根拠のない情報、ウワサの一種、というわけですね。

セルビアでは、ニンニクは幸せをもたらす源であり、病を遠ざけるという言い伝えがある。新型インフルエンザによる死亡者が8名となっていることから市民がマーケットに押しかけて我先にニンニクを買い求めたという。
これに対し首都であるベオグラードの病院に勤務するある医師は「今回のパンデミックをもっと真剣に受け止めるべきだ」と述べて安直なニンニクによる治療法に否定的な見解を示している。

世界中どこでもウワサや言い伝えによるパニックがおこっているようです。
専門家には、「安直」 と一刀両断にされてしまう行動です。
日本国内でも同じような安直な行動がないかどうか、
ちょっと落ち着いて考えてみましょう。

飲んだら乗るまぁ乗らすまぁ11/26

2009年11月25日
交通安全シンポジウムが11月26日(木)開催されます。
飲んだら、乗るまぁ、乗らすまぁ
~飲酒運転の根絶は あなたから~

とき:11月26日13時から(開場12時)
会場:アステールプラザ中ホール

基調講演:樋口進先生
(国立病院機構 久里浜アルコール症センター副院長)

パネルディスカッション:東ちづるさん(女優) ほか

コーディネータ:金光義弘先生
(川崎医療福祉大学 学長補佐)

院長の得意分野のひとつに 「交通医学」 がありますが、
交通医学というのはアルコールの問題を避けて通れず、重要なテーマです。
また、金光先生は大学生のときに臨床心理学を教わった恩師でもあります。

時間のある方はぜひ御参加ください。

マドモアゼルのチョコレートクッキー☆
吉島公園のとなり、川側にあるケーキ屋さんです。
定番商品で、とてもおいしいのです。(^O^)/^
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★新型インフルエンザ情報
カナダで、新型ワクチンによる副作用が予測より多く、回収になった、という記事。
テレビ新聞ではあまり詳しく報道していないので、心配して相談される方が数名おられました。

あまり心配しないで、続報を待ってください。
基本は、以下のとおりです。
・回収になったのは1ロットだけであり、他のロットは予定どおり接種がされている。
・日本に輸入されるものは当然この回収ロットとは異なるロットの製品である。
・持病のある方や高校生以下には国内ワクチンが接種できる見込みであり、輸入ワクチンの副作用まで心配しなくてよい。
・輸入ワクチンが該当する方であっても、輸入されるのは年末頃、または年明けであり、それまでに結論が出ればよいのであって、今急いでワクチン接種をするかしないか決める必要はない。
・副作用は短時間に回復するものだけであった、とされています。死亡に至るようなものではありませんでした。

12月中旬までには国から説明があるはずです。
それまで待っておいて下さい。
今あれこれ心配する必要はありませんよ。

マスコミは、「副作用だ」、「回収だ」、という報道はしますが、他の大部分のロットは問題なく実施されている、ということは報道しません。
国民を安心させる報道もマスコミに必要なのではないか、と思っています。

ガンにかかる確率

2009年11月24日 ,

がんは誰でもかかる可能性のある病気です。
特別な人だけがかかる特別な病気ではありません。
男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生のうちにガンと診断される時代です。
でも、そのことを知らない人のほうが多いのです。

◆「女性の3人に1人が、一生のうちにがんと診断される確率がある」ことを知らなかった女性59.6%
◆「男性の2人に1人が、一生のうちにがんと診断される確率がある」ことを知らなかった男性76.6%
(データはソニー損保、2009年10月の調査、対象者1000名)
http://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2009/10/20091030_1.html
ガンは他人事ではないのです。
あなたも、私も、ガンになる可能性は高いのです。
ガンについて正しく知って正しく怖がりましょう。
きちんとガン検診を受け、早期発見・早期治療をおこないましょう。

写真は、広島オリジナル トイレットペーパー。
こんなのがあるの、知りませんでした。
夜間急病センターで発見。
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★新型インフルエンザ情報
中学2年生が、入院後に新型インフルに感染し死亡したのではないか、という話。
Yahooニュース 11月22日12時35分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091122-00000019-jij-soci

病院が安全か、といえば、むしろ感染の危険性は自宅より高いかもしれません。
総合病院の外来には患者が押し寄せているでしょうし、
院内の検査室や食堂・売店などにもインフル患者さんがいるかもしれません。
ドアノブなどにも病気をおこす細菌やウィルスが付着している可能性は高いでしょう。

入院中に感染したという場合に一つ考えられるのは、
お見舞いに来た「子ども」が病気を持ち込んだ可能性です。
子どもはいろいろな病気を持っている・持ち込む可能性があると考えるべきで、
たとえばJA広島総合病院の集中治療室では小児の入室を禁止していました。
(ご臨終の場合をのぞく)
みなさん、病院にお見舞いに行く時には 子どもを連れていかないようにしましょう。

マスクの表示は過大広告も

マスクの表示はあてにならない、というお話

毎日.jpの記事です。
「過大広告:ウイルスの捕集効率低く マスク市販品をテスト」

国民生活センターは18日、市販の不織布マスクのテスト結果を公表した。「遮断効果99.9%」などと表示されていても不織布本体のウイルス捕集効率が30~40%しかない製品があり、同センターは「過大な広告に惑わされず、顔に合ったサイズと形を重視して」と注意を呼びかけている。毎日新聞 2009年11月18日 20時16分
http://mainichi.jp/select/science/news/20091119k0000m040062000c.html
国民生活センターHP
http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20091118_1.html

国民生活センターHPの内容を一部御紹介すると、
・N95マスクの基準を満たしていると受け取れる表記があっても、捕集効率が80%以下のものが3銘柄あり、消費者が誤認するおそれがあった。
・「99.9%」など捕集効率と思われる表記が目立つように記載されていたが、捕集対象はウイルス、ウイルス飛沫、バクテリアなど粒子の大きさが異なるものであった。
・価格が高いものであれば性能がいいというわけではなかった。
・できるだけマスクと顔の間に隙間なく着用できるように、価格よりも自分の顔のサイズ、形に合ったものを選ぶことは重要である。
・表示されている捕集効率は、捕集対象等が必ずしも同じではないので、数値をみても商品の性能を比較する目安にはならない。

当ブログで何度も御紹介しておりますが、
マスクは普通の不織布マスクを御使用ください。
N95マスク、ダチョウ抗体マスクなど高機能マスクは必要がありません。
高機能マスクは正しく装着すると息苦しく、トレーニングされた医療者向けです。一般の方が使用して息苦しくない場合には、横から空気が漏れており、マスクの効果は激減します。
サイズを合わせることが重要ですね。

写真は吉島公園、落ち葉のじゅうたん。
いちょうの木だときれいな黄色いじゅうたんになっています。
この後 雨だったので もうだいぶ葉は落ちてしまったと思います。
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★新型インフルエンザ情報
広島市医師会 千田町夜間急病センターですが、
中学生以上の診療を担当しています。
インフルエンザ患者が多数受診しており、およそ2時間待ちになっています。

「いつから調子悪かったですか?」
「昨日から」
「・・・。」

できるだけ昼間に病院や診療所を受診してください。
小児科については市内の総合病院が交代で診療に参加する体制になっていますので
新聞等の当番医情報を確認して受診してください。
舟入病院に集中しないようにしてください。
よろしくお願いします。

サイエンスカフェひろしま 受付終了

11月29日 国立天文台 観山正見台長による
サイエンスカフェひろしま 「なぞの物質in宇宙」 ですが、
すでに定員に達し、申込受付を終了いたしました。

たくさんのお申し込み、ありがとうございます。

次回は1月に予定しています。(1月に2回あるかも)
またぜひお申し込みください。
サイエンスカフェひろしま は 広島市科学技術市民カウンセラーが
企画運営しております。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/12289763

なお、14時から観山台長ほかの公開講演会があります。
ぜひ御参加ください。こども文化科学館、参加無料です。
http://yac-hiroshima.sesn-j.org/pdf/20091129_chirashi.pdf

今週の花 ウメモドキ、竹篭
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★新型インフルエンザ情報
インフル患者数、13都道府県で減少
Yahooニュース 11月21日3時7分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091121-00000015-yom-soci
流行が早かった大都市圏で流行はピークをすぎた、という分析です。
早く流行がはじまった北海道ではすでに小学生の6割は感染した、と分析している専門家もおられます。

広島市でも先週より減少しています。
http://www.city.hiroshima.jp/shakai/eiken/kan_center/syh_graph/influ_new/inf_new.htm
とはいえ、まだ警報レベルです。
うがい手洗い咳エチケットを徹底しましょう。

ニセ科学フォーラム2009

2009年11月21日

ニセ科学フォーラム2009 in 大阪

11月23日開催ですが、すでに定員に達してしまったそうです。
当方は参加してきます。

主催 ニセ科学フォーラム2009実行委員会 / 大阪大学21世紀懐徳堂
どんなことをやるフォーラムなのかは、下記HPをご覧下さい。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/nk/

私どもは、ガンやリウマチ・膠原病の患者さんを多く診てきました。
ニセ科学・ニセ医学に注意が必要な世界です。

どこからともなく現れた友人・知人が
「先祖の霊を粗末にするから病気になる、治るにはこのツボを」
・・・これは霊感商法といって、サギです。
さすがにこうした霊感商法は今は減っているようですが。

「病気を治すには現代医療ではダメ」、とか言って
ナントカ還元水とか、万病に効く××イオン水とか漢方とか、ナニヤラキノコとかナントカガニの甲羅とか・・・。
知人だけに断りきれず、1回だけ購入してあげる、という事態になりやすいそうです。

本人がウェブで調べたり書籍を購入したりしてニセ科学・ニセ医学のほうに自ら陥ってしまうこともあり、
適切な医療を受ける機会を逸して手遅れになる悲劇もしばしばおこっています。

こうした悲劇を少しでも防ぎたい、と思っています。
広島でもニセ科学フォーラムをぜひ開催したい、と考えています。
得てきた情報など、またお知らせしますね。

今週の花 トルコキキョウ、ドラセナ、キク
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★新型インフルエンザ情報
厚生労働省は20日、新型インフルエンザの疫学情報をHPに掲載した。
医療従事者向け。
14人に1人が感染しており、すでに約900万人となっている。
死亡者は14万人に1人の割合。
発病から死亡までは平均5.6日だった。
Yahooニュース 11月20日(金)22時59分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20091120-00000210-jij-soci&s=created_at&o=desc
厚生労働省HPはこちら。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

広島市ではすでに患者数の増加は頭打ちになっており、
ピークを過ぎたようです。
もう少し、がんばりましょう。

新型インフルとがん患者

2009年11月20日 ,,

昨日 がん診療に関わる病診連携研修会
(第6回 広島赤十字・原爆病院 病診連携研修会)
に出席しました。

特別講演は 「新型インフルエンザとがん患者」
講師は北里大学 高橋 孝 教授です。

要点は
・抗癌剤治療にともなう好中球減少時に新型インフルに罹患すると重症化する可能性
・抗癌剤治療を予定している患者への感染予防が重要
・季節性インフル、新型インフル、肺炎球菌の3ワクチン接種を推奨
・できれば抗癌剤投与の2週間前までに接種が望ましい
・好中球減少(500以下)のときに罹患すれば入院治療
そうでなければ自宅療養

肺炎球菌ワクチンですが、
あいかわらず発注してから入荷まで時間がかかっています。
当院へは現在入荷しておりますので、
もし御希望の方があればお問い合わせください。

写真は 開花してきたシラタマツバキ
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肺移植の現状

新型ワクチンの出荷予定スケジュール
11月17日付け文書で厚生労働省から発表されています。
(18日付けでホームページにもアップされています)
第4回出荷
10mlバイアル   161万回分 11月24日出荷予定
1mlバイアル    225万回分 11月24日出荷予定
0.5mlシリンジ(妊婦用)55万回分11月30日出荷予定
合計       441万回分
なお、医療機関への配布は7~10日後になる見込みです。

第5回以降(12月)の出荷予定
12月7日  572万回分
12月18日 515万回分
12月28日 459万回分
このうち12月28日分は10mlバイアルのみとなる見込みです。

12月に入れば出荷量は増加してきますので、
現場の医療機関に納品される量も増えてくると思われます。
接種希望のみなさん、もうしばらくお待ちください、あわてずに。

ところで・・・12月28日出荷って・・・
製造メーカーは出荷すれば終わり、年末年始休み突入でいいでしょうが、
年末年始期間中のワクチンの保管は誰が責任持つのでしょうか・・・。
29日からは県も流通問屋も全部休みだと思うのですが・・・。
これって、無責任では?・・・??

シラタマツバキ
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本日のお勉強 肺移植

手を尽くしても状態が悪化していく時に、
最後には移植も選択肢に挙げておかねばならないことがあります。
個人的に移植をどう思うか、は別にして、
移植医療について正しく現状を患者・家族に伝える必要はあるので
移植についての知識も欠かすわけにはいきません。
本日のお勉強は肺移植です。

本日のお勉強
特集:最新の肺移植をめぐって~生体肺移植を含めたその適応と手技~
肺移植の現状と課題
日本胸部臨床 2009年10月号
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野 岡田克典先生ほか
要点
本邦では2008年末までに脳死肺移植53例、生体肺移植は77例となった。
世界的には25000例がおこなわれ、5年生存率は約50%。
本邦の5年生存率は世界よりも優れている。
本邦で移植となった疾患で最も多いのは
・脳死・片肺移植では 肺リンパ脈管筋腫症
・脳死・両肺移植と生体移植では 特発性肺動脈性肺高血圧症

いずれも若くして非常に息苦しくなる疾患です。
世界で多いのは、COPD(肺気腫)ですが、
本邦ではCOPDはタバコによる高齢者の疾患のことが多いので、
肺移植の対象年齢を過ぎていることがふつうです。

みなさん、タバコやめましょう。
タバコ1箱1000円に値上げしましょう。
タバコ1000円、というのは日本禁煙学会などが提唱しています。

082-241-6836(代表)

和平会・診療についてのお問い合わせはこちら
平日午後(診療時間内14:30~18:00)