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目や口が乾きませんか?

2009年05月26日 ,

新型インフル 大きな動きはありません。
神戸・大阪では学校も再開されました。
ここで患者数が増えなければ、いったん収束すると思います。
「何だ~、死者も出ないし大したこと ないじゃない!」
と思うかもしれませんが、安心するのは まだ早いです。
インフルエンザウィルスは変異をおこしやすいのが特徴です。
アメリカで解明された新型インフルの遺伝子と日本で採取され解明した遺伝子には、
16カ所も塩基配列が異なっていたそうです。
http://scienceportal.jp/news/daily/0905/0905222.html
今後も変異を続けながら、定着してゆくものと思われます。
つまり、いったん収束しても、今年冬、来年冬と、毎年きっとまたくる。
その時に、どういう変異した姿で来るのか、これはまだわからないのです。

恐れすぎず、安心しすぎず。
正しく怖がることが必要です。
http://scienceportal.jp/HotTopics/interview/interview38/03.html

写真はステビア。甘味料として有名ですね。植物公園にて5月24日撮影。
P1090357.JPG

目や口が乾きませんか?

シェーグレン症候群は中年女性に好発する「目や口の乾き」を
主症状とする自己免疫疾患です。
単独で生じることもあるし、関節リウマチに合併することも多いです。
肺病変(間質性肺炎)をおこすこともあり、リウマチ膠原病内科、呼吸器内科にまたがる疾患ということになります。
その症候群の位置づけが、変わろうとしています。

緩和ケア医 本日のお勉強
特集:シェーグレン症候群をめぐって
シェーグレン症候群の新たな展開
日本胸部臨床 2009年4月
久藤総合病院 菅井進 先生

要点
シェーグレン症候群の病変は全身にも及び、
また一部に悪性リンパ腫(MALTリンパ腫、Bリンパ球)を発症する。
治療としてBリンパ球を殺す抗CD20抗体が期待される。

シェーグレン症候群は、なかなか有効な治療薬がないのが現状でしたが、
理論的に Bリンパ球を抑える治療薬が有効と考えられ
実際にミゾリビン、抗CD20抗体リツキシマブの有効性が示されています。
でもリツキシマブは悪性リンパ腫しか保険適応ではなく、しかも非常に高価です。
シェーグレン症候群に対しては まだ当分 期待しながら待つしかありません。
しかし理論どおりに有効性が示されたので、保険適用となる日は遠くはないでしょう。

目が乾く、口も渇く、という人は シェーグレン症候群かもしれません。
一度リウマチ膠原病内科を受診しましょう。

処方箋はかかりつけ薬局へ(*^_^*)

2009年05月25日

薬剤師の高橋裕子です。
自分の身は自分で守れるか、
というときに薬剤師はあなたの力になります。
20日水曜日午後、
広島県看護協会己斐センターで
薬のお話をしてきました。

あなたが受け取られた処方箋は
かかりつけの薬局1カ所で調剤してもらいましょう。
眼科はここ、歯科はここ、
外科はここ、内科はここ、
大きい病院はそこ。
これではあなたにはなんのメリットもありません。
1カ所でつくってもらえれば、
『緑内障があるのでこの薬は具合が悪いです』
『前立腺肥大症があるのでこの薬は・・・』
と、薬剤師があなたの過去の記録を調べ、のみあわせを判断して
主治医へ処方薬の変更をお願いします。
そのために薬剤師は日夜勉強しているのです。
1カ所で調剤してもらうのはほかでもない、
あなたのためなのです!

知識のワクチン:正しい知識は自分と社会を守ります。

新型北米インフルH1N1は、大きな動きはありません。

ユキヤナギ、アジサイ(隅田の花火)、ギボシ、ヒトリムスメ
DVC00059yukiyanagi

新型インフル 医師会の対応

2009年05月24日 ,,
県医師会から、発熱患者の診療に協力するかどうか、という問い合わせがきました。
「発熱外来」は24時間対応と定義されていましたので、これは大きな病院向きです。
24時間対応という条件では、クリニックでは引き受けは無理です。
そこで、「発熱外来支援医療機関」に承諾の○印をつけてお返事しました。
北米インフルH1N1は、現時点では季節性インフルと同じ対応で十分です。
当院は、淡々と対応させていただきます。

感染症に対する標準予防策(スタンダード・プリコーション)というのがあります。
どこの医療機関でも、常時実施しているはずなのですが。
北米インフルH1N1の診療は、普段から標準予防策が出来ている医療機関にとっては、日常業務と何ら変わりありません。
特別なことは、何一つないのですよ。
市民・県民のみなさんも、落ち着いて。

居酒屋いぶしぎん
日本酒が大好きな私どもにとって、宝の山のようなお店です。
旬の野菜など、いろいろな方とのネットワークで調達した食材の料理を提供されています。
長女夫婦といっしょの晩ご飯2日目。
おいしく楽しい時間を過ごせました。
http://www.cusi.ne.jp/ibushigin/index.html
写真は福富町カドーレのジェラート
P1090312.JPG

院内感染対策研修会参加

22日、中区医師会の医療安全、および院内感染対策の研修会に参加しました。
院内感染といっても、今回のテーマはインフルではなく結核でしたが。
このブログでも何度も取り上げていますが、
結核というのは消え去った病気ではありません。
年間2万人以上も発病する病気です。亡くなられることのある病気です。
まずは疑うこと。そこが全てです。

でも、結核患者を診たことがない医師がいる、というのも事実でしょう。
そういう意味では、我々 第一線医師のノウハウを研修医に伝授することのできる 新・臨床研修医制度 というのは、私は高く評価しています。
研修医教育に、私なりに かなりがんばって努力してきました。
結核を疑った時の診療の手順やコツなども一通りは伝授できたと思っています。
医療崩壊の原因が 新・臨床研修医制度だ、と 制度に罪を着せている医師もいますが、私はそうは思っておりません。
(制度に批判的なのは大学教授などボスクラスが多いです。しかし大学病院で研修しただけならば結核や虫垂炎の患者に出くわさないまま研修が終了する可能性が高いです。彼らボスたちは、研修を充実させる方向に議論するのではなく、「昔は良かった」という方向で議論するということが懸念されます。)
私は今は基幹病院を辞し開業医になっていますので、研修医指導の機会はなくなりました。
ですから外野からの意見となりますが、研修制度を後退させるのではなく、もっと前進させることが必要なのにな、と思っています。
そうしなければ、結核に思いが至らない医師が 今後増えてくるかもしれません。

ハンバーガーに用心を!

新型北米インフルH1N1は関東圏で報告が増えています。
予想の範囲。
もう少し範囲や患者数が増加し、その後落ち着くと思われます。(自信なし)
マスクも来週には出回りはじめ、1ヶ月後にはバーゲンセールになると思います。
購入される方は、それからでもよいかもしれません。
そして今冬が問題。おそらく第2波としてやってくるでしょう。

基礎疾患のある人は、用心が必要です。
具体的には妊婦、喘息、心疾患、糖尿病、透析患者などが挙げられています。
糖尿病の状態が悪いと、免疫力(=病気への抵抗力)が落ちるのです。
糖尿病は、自覚症状に乏しいものですから、きちんと通院せず放置したり、コントロールの悪い状態のままで治療強化を拒んでいる方が大勢おられます。
この機会に、糖尿病の方はきちんと受診し、きちんと治療おこないましょう。

写真は患者さんにいただいた花
ホタルブクロ(ピンク、紫色)
DVC00051hotarubukuro

本日のお勉強は、糖尿病に関連した話。
ハンバーガーに用心を!

外食産業のハンバーガー類のテレビ宣伝 派手にやっていますね。
しかし、ハンバーガー類やお菓子類は、
一般的にカロリーは高いものの栄養学的にはバランスが悪く、
ジャンクフードと呼ばれています。
ジャンク とは、ゴミ・ガラクタ というような意味です。

カロリーが高い食品ですから、カロリー摂りすぎによる
子どもの肥満、糖尿病などが問題となってきています。
甘くておいしい食べ物ですから、どこの国でも、食べ過ぎが問題になってしまうのです。
このため、イギリスやアメリカでは、こういった食品の
子ども向けテレビCMなどは規制されているとのことです。
(Wikipedia にて ジャンクフード で検索してください。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89
世界が問題に気づき取り組んでいるのに、またしても問題を野放しにしているのは日本。
困ったことです。
薬害エイズの教訓を、生かしているとは言えません。
消費者庁ができれば、少しは変わるのでしょうか。
保護者が正しい科学的知識を身につけないかぎり むつかしいのでしょうか。

ということで、本日のお勉強は糖尿病。
「 糖尿病 」 が、今や日本人の国民病 と
言われていることは御存知だと思います。
日本人には、欧米に比べ肥満者はそう多くないのに、糖尿病が多いのはなぜか?
その疑問に対する学問的な答えがこれです。
「日本人のインスリン分泌能力は欧米人の半分以下である。」

緩和ケア医 本日のお勉強
特集:糖尿病:診断と治療の進歩
糖尿病の診断と治療-現状と展望-
日本内科学会雑誌 2009年4月
関西電力病院 清野裕 先生

要点
日本人のインスリン分泌能は欧米人の2分の1以下である。
そのため、欧米人と異なり、小太りになっただけでも糖尿病となる。

野菜や魚を中心とした日本食は健康に良い、
ということが知られてきて、世界中で日本食ブームがおこりました。
今や日本食は世界に定着しつつあります。
その日本で、何でわざわざハンバーガー類を食べないといけない?
巨大スーパーのフードコートなどでハンバーガー類を食べている
親子を見るたびに、とても心配な気持ちになります。
国産牛肉と国産野菜にこだわった、というハンバーガーも中にはありますが、輸入100%のものと比較したところで栄養学的には しょせん大差ありません。
(私はハンバーガーは年2-3個食べるかどうか、ですが、どうせ食べるなら国産牛肉のものを食べたい、とは思います。国産だからたくさん食べたい、とは思いません。)

あなたが食べているものは、ジャンクフードですよー!
子どもにはあまり食べさせないほうがよい食品ですよー!
たまにしか食べないほうがいいですよー!
そんなもの食べていると、将来病気になるだけですよー!
そう叫びたくなってしまいます。

ジャンクフード という言葉を、ぜひ覚えておいてください。
なお最新のMedical Tribune (5月14日号)に、
近くにファストフード店舗数が多いほど脳梗塞リスクが高まる
という研究結果が紹介されています。

正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

サイエンスカフェひろしま の御案内

北米インフルH1N1情報
昨日 京都で、今朝は埼玉で患者発生が確認されました。
あわてなくていいです、もう少し広がりますが予測の範囲内です。
昨日から雨です。高温多湿となれば、いったん収束するのではないか、と期待しています。

昨日から大阪では糖尿病学会が開催されています。学会は中止や延期になりませんでした。
医療者は、「通常の季節性インフルエンザと同様の対応でよい」と判断しているためです。
(ただし、懇親会や市民公開講座は中止となったようです。)
アメリカでは、集会なども通常どおり開催されています。
東京・川崎の高校生が「模擬国連」に参加した、というのは、そういうわけです。
世界各国から若者が参加し、国連事務総長も出席する公式の会合です。
アメリカでは、予定の行事が中止や延期になったりしていないのです。

広島でも患者が発生するのは時間の問題です。
ひどく恐れる必要はないし、逆に楽観しすぎる状況でもありません。
現段階では、気を抜かずしっかり対応していきましょう。
発熱、咳などの病状が出た場合の相談先は保健所です。
そこで受診先の指示を受けてください。
直接 医院や病院、発熱外来を受診することは止めて下さい。
(広島での現時点での対応)
最寄りの保健所の相談電話番号の一覧は以下にあります。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ-a.pdf
広島県の電話相談窓口は082-228-2154
広島市の電話相談窓口は082-504-2622
休日・夜間は 082-245-2111 です。

院長は、発熱外来への出勤依頼があれば行くつもりでした。
N95マスクや防御ガウンテクニックを身につけた呼吸器専門医の使命だと思っています。
でも、現状では特別な招集はかかりそうにないですね。
昨日、「医療機関での新型インフルエンザ感染対策:第三段階(まん延期)以降 (国立感染症研究所 感染症情報センター)」 という伝達が届いています。
まん延期後は、この伝達にしたがって対応することになります。
つまり、もし感染が広がれば、特別な発熱外来でなく一般医療機関で対応します。
もちろん、当院でも対応いたします。

最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

写真はヒスイカズラの花
植物公園大温室の一番奥で咲いていましたが、落ちた花を見られるようにしてありました
DVC00066hisuikazura

サイエンスカフェひろしま の御案内です。

今回のカフェのテーマは
「アジアの風土と人と技術」
~世界最高の水準を保つ日本の土木技術・本四架橋や海外工事~

市民の方々を対象とした「サイエンスカフェひろしま」を開催します。サイエンスカ
フェとは、科学者などの専門家と一般の市民の方々がお茶を飲みながら科学などの話
題について気軽に語り合う、新しいコミュニケーションの場です。科学技術というと
遠い存在のように考えがちですが、「サイエンスカフェひろしま」で科学技術を身近
に感じてみませんか。

日時   平成21年(2009年)5月23日(土) 午後2時~4時
会場   広島市こども文化科学館 2階会議室
主催   広島市科学技術市民カウンセラー連絡会議、広島市
参加者  18才以上の一般市民
参加費  300円(コーヒー紅茶とクッキーを準備します。)
テーマ  「アジアの風土と人と技術」
~世界最高の水準を保つ日本の土木技術・本四架橋や海外工事~
第1部 国々の悩み(全員参加の簡単なプログラム)
第2部 日本編(本四架橋)
第3部 サウディアラビアでの港湾建設工事
話題提供者  APEC(アジア太平洋経済協力会議)エンジニア  阿部 馨さん
【 申込方法 】 申し込みは電話で受け付けます。先着20名。
■ 申し込み先 広島市役所産学官技術振興課 Tel 504-2238

マスクの目的 予防じゃありません

2009年05月21日 ,

マスクの目的 予防じゃありません。

昨日は滋賀、東京、神奈川で患者発生しました。
数の増加、地域の拡大は 予想の範囲内です。あわてないでよいです。
次には京都、奈良、北九州、続いて鳥取、山口、広島でしょうか。冷静に。

マスクの主目的は、咳やくしゃみの患者が、他の人にうつさないためにするものです。
マスクで予防できる、とはWHOも厚生労働省も言っていません。
使用目的を誤解しないようにしてください。
中国新聞 天風録 2009年5月19日が非常に良い内容でした。
http://www.chugoku-np.co.jp/Tenpu/Te200905190123.html
ときどきピントはずれを書く天風録ですが(失礼)、これは良いです。
ぜひお読みください。
写真は今月の花 バラ、シャクヤク、シンビジウム、ウイキョウ
DVC00071kongetubara

咳やくしゃみをしている人さえ ちゃんとマスクをしてくれていれば、ほとんどの人はマスクする必要はありません。
海外の画像で、街中でのマスク姿が少ないのは、そういうわけです。
マスクが必要な人(熱や咳の人)は、家で寝ている、というのが正しいのです。
日本では少々の病気では休めない雰囲気があって、熱があっても出勤・通学するので話がややこしくなっているのです。
ただし例外的に、密閉空間、たとえば通勤バス電車やエレベータ、狭い教室などでは 予防に少しは有効かもしれません。(有効だというデータはありません)
あとは客と向き合い距離の近い接客担当者(レジ係など)、看護・介護者など。
しかし換気のよい屋外でマスクをするのは、無意味です。
例えば、マスクをしてサッカーや野球観戦 というのは、インフル予防には無意味です。異様な光景です。
これは異様な光景だ、ということに ぜひ気づいてください。

ここで一つ御紹介します。
「ペーパータオルで手作りマスク」
根本聡子先生@片貝医院・新潟県小千谷市 の作品です。
品切れ状態のときの非常用として役立つと思います。
また、小さいお子さんは、マスク着用をいやがることもあるかもしれません。
マスクに絵を描くなど、自分で作らせれば喜んで着用してくれるでしょう。
そうしてマスク着用に慣れてもらえば良いのでは。
紙の枚数など工夫して、御使用ください。
効果は市販品と同じわけにはいかないことは御了承の上、御使用ください。
http://comet.endless.ne.jp/users/katacli/mask/papermask.html

マスクには大きく2種類あります。
一般の方むけには、不織布のマスク。これは咳・くしゃみをしている人用です。
もう一つは、高機能マスクです。これは医療従事者向けです。(N95マスクやダチョウ抗体マスクなど)。

医療関係者、とくに医師が診察時にマスクをしているのは、意味が違います。
患者さんを診察しているときには向かい合って近距離で座っています。
患者さんのノドも診察しますので、患者さんはマスクをはずしています。
つまり咳の直撃をくらう可能性があるわけです。ですから、十分な装備が必要となります。
この時使用しているのはN95と呼ばれる特殊なマスクです。
一般の方は、N95マスクは使いこなせません。購入不要です。正しく装着すれば、息苦しくて数分ももたないでしょう。N95マスクで楽に息ができたとしたなら、うまく顔面にフィットしておらずマスクの意味をなしていない、ということです。
医師の中でも、ふだんからN95マスクを使用していたのは私ども呼吸器内科医くらいで、他の科の医師はトレーニングしないとN95はうまく使えない、というシロモノです。
N99マスクなんていうのがネットに出ていましたが、誰も使えないでしょう。呼吸器専門医の我々でも見たことも使ったこともありません。
ダチョウ抗体マスクというのも販売されていますが、これも購入不要です。
理由は
1:もともとH5N1対応医療者向けに開発されている商品です。
2:ダチョウに抗体を作らせているのは 通常型のH1N1、H3N2、B、H5N1であり、今回の北米インフルH1N1の抗体は含まれていません。今回のインフルには抗体は対応しておらず、無力です。
http://www.koutai-mask.com/academic_presentation/pdf/jsv2007.pdf
まあ、来シーズンには北米H1N1インフルの抗体も作成できているかもしれませんが、少なくとも今回は間に合っていません。効果は普通の不織布マスクと同じレベルです。高いお金に見合う効果は期待できません。

つまり「マスクは高価であればよい」、というわけではありません。
また、マスクは使い捨てです。安いものをバンバン使い捨てるのが正解です。
エコには反しているように思われるかもしれませんが、感染対策としては使い捨て。
一般の方は安い不織布マスクを御使用ください。

ネットオークションでは、マスクやタミフルに高額な値段がつけられているそうです。
これを真に受けてはいけません。
自作自演で価格つりあげをおこなっている人がいると想像しています。
マスクは自作でも可能ですし、タミフルは不足していません。

新型インフルに有効なのは、タミフル、リレンザのみです。
「新型インフルに有効」という薬品やサプリの広告を見たならば、
それはインチキです、薬事法違反です。
ただちに消費生活センターに連絡しましょう。

広島市消費生活センター (082)225-3300 10-19時火曜定休
広島県生活センター (082)223-6111  平日9-16時昼休憩あり

新型インフル 街に繰り出す高校生

2009年05月20日 ,

休校になった理由を、きちんと説明しないまま 突然休校にしてしまった学校もあるのでしょう。
月曜日に登校したら学校が休みだった、というニュース映像が月曜夜には流れていました。
休校の理由がわからなければ、元気な高校生が家でじっとしているはずはありません。
かくして、ゲームセンターやカラオケボックスなどに高校生などが繰り出すことになってしまっています。
5月19日(火)17時0分配信 夕刊フジ
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-320090519205/1.htm
とくにカラオケボックスなど密閉空間は、感染症が広がりやすい環境です。
これでは、何のための休校か、まったく効果ありませんね。
最初に、休校する意義をしっかり説明していないから こういうことになります。

広島でも患者が発生するのは時間の問題です。
H5N1への予行演習として、気を抜かずしっかり対応していきましょう。
発熱、咳などの病状が出た場合の相談先は保健所です。
直接 医院や病院、発熱外来を受診することは止めて下さい。
(現時点での対応)
最寄りの保健所の相談電話番号の一覧は以下にあります。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ-a.pdf
広島県の電話相談窓口は082-228-2154
広島市の電話相談窓口は082-504-2622
休日・夜間は 082-245-2111 です。

昨日、入院患者さんの「退院前カンファレンス」で県病院に行って来ました。
広島での外来診察・入院の準備も着々と進んでいます。
県立広島病院では昨日夕方、職員に対し新型インフル対策講習会をおこなっていました。
県内各地域に発熱外来の用意完了しました。
入院施設となる舟入病院(感染症指定医療機関)も、スタンバイOKです。
第2段階(国内発生早期)としての対応、準備完了です。
なお、今後 奈良、京都、北九州ほかで患者発生してくるでしょう。
東京を含む関東地区も、近々でしょう。このあたり予測の範囲です。
関東地区に患者発生すれば、1週間後頃には、通常の季節性インフル対応でよい(第3段階、まんえん期相当の対応で)、という話になるでしょう。
そうなると、どこの医療機関でも受診できることになります。
それまではルールどおり行動しましょう。貴重な実践訓練です。

写真は県立広島病院の発熱外来。
野外大型テントが増設されています。奥のプレハブで診察します。
新型インフル入院の病室をどうするのか、という話もありましたが、ここでは紹介しないでおきます。
DVC00063hatunetu

マスク、手洗い石けん、消毒用アルコールなど
まだ備蓄していない人は、今のうちに準備しましょう。
品切れ地区も出ているようですが、広島ではまだマスク売っています。

最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

アスベストはどこまで飛ぶか

新型インフルA(H1N1)は、患者数は刻々増えています。
今後、奈良、京都、さらに東京、北九州あたりで検査陽性との報道が出そうです。
患者数の増加、地域の拡大は 予想の範囲。
あわてる必要はありません。

広島でも患者が発生するのは時間の問題です。
発熱、咳などの病状が出た場合の相談先は保健所です。
直接 医院や病院、発熱外来を受診することは止めて下さい。
(現時点での対応)
最寄りの保健所の相談電話番号の一覧は以下にあります。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ-a.pdf
広島県の電話相談窓口は082-228-2154
広島市の電話相談窓口は082-504-2622
休日・夜間は 082-245-2111 です。

すでに神戸、大阪では、入院は重症のみ、軽症は自宅加療となっています。
来週あたりから、通常の季節性インフルエンザと同じ対応になってくるでしょう。
つまり、学級閉鎖などは、感染者が多発した学校のみでおこなわれることに。

マスク、手洗い石けん、消毒用アルコールなど
まだ備蓄していない人は、今のうちに準備しましょう。
(マスクの入手がむつかしくなっている地域も多いようです)

最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

写真はアルティシーマ これも着実に伸びています
DVC00056arutesima

さて、久しぶりに 「本日のお勉強」から。ブログへのアップが遅れていました。

アスベストはどこまで飛ぶか

私はどういう病気で死ぬでしょうか?
胸膜中皮腫 あたりの可能性はあると覚悟はしています。

阪神淡路大震災のときに、医療救援チームが派遣されました。
広島でいうと、広島県からのチームと、広島市からのチームが派遣されています。
(このほか日赤チームなどもありますが)
医師1名+看護師2名を1班として、
チーム編成は2班プラス事務方 というものでした。
私は震災後3週間目の広島市派遣チームの一員として
1週間神戸で活動をおこなってきました。1週間交代です。
広島市立の病院から1班、民間病院から1班という組み合わせで
私は当時広島市民病院の宮澤先生と同じチームでした。
(現在 宮澤先生は聖マリアンナ医科大学教授)

復興に向け少しずつ動きはじめた時期で、
使い物にならないビルの解体などがはじまっていました。
今のようにホコリ、粉塵の対策なども十分な工事ではありません。
ということは・・・
断熱材などで使用されていたアスベストも、
粉塵として多量に飛散していた、と考えられます。
そして我々も含め住民や工事従事者はアスベストを吸入した、と考えられる。

緩和ケア医 本日のお勉強
環境中に飛散した石綿はどこまで影響が及ぶか
肺癌(日本肺癌学会)2009年2月
奈良県立医科大学 車谷典男先生ほか

要点
暴露源から少なくとも2000m前後の範囲まで、
中皮腫死亡の有意なリスクが生じ得る。

アスベストの呼吸器障害としてとくに問題になるのは
肺癌と悪性中皮腫です。
悪性中皮腫は、アスベスト吸入後 約30-40年経過して
発病する、とされています。
あれから10年ちょっと経過していますので
当時の住民や工事関係者に悪性中皮腫が多発してくるまで
あと20年程度です。
もちろん私も要注意でしょう。
あと20-30年といえば、私は70-80歳ですね。

何も症状がなくても年1回は胸部レントゲンをとりましょう。

新型インフル 今後も増加 次に重要なのは

2009年05月18日 ,,

新型インフルエンザA(H1N1)の感染確認者数はどんどん増えています。
大阪の高校では、学年閉鎖するほど発熱患者数がいたそうですので、
検査がすすめば あっという間に200名は突破するでしょう。
人数の増加で不安になることはありません。予測の範囲。
今は 実際には第3段階、感染拡大期あるいは蔓延期に入っていると思われます。

今は疑い例は全員 遺伝子検査までおこなって確認をしていますが、
全国で患者が増え、発熱外来や感染症指定医療機関がパンクすれば、
全員検査はおこなわれなくなり、
特定の病院だけによる「定点観測」だけになってきます。
遺伝子検査は、おおざっぱに1件1万円かかる、と考えて下さい。
いつまでも今の検査体制を続けることは不可能でもあり、意味がありません。

そうなれば、
感染症指定医療機関/発熱外来の意味もなくなり、
どこの医療機関を受診してもいいです、ということになります。
それまでは、発熱者はまず保健所に相談して指示を受けて下さい。
自宅治療・安静観察を指示されたなら、出勤や登校せず、家にじっとしていましょう。
指示を守って行動することが 今は重要です。

写真は吉島公園の tulip tree
花がたくさん咲いています。見頃です。
DVC00044tulip

なぜ、水際作戦では食い止められなかったのだろう? と
疑問に思われる方はおられますか?
1:もともと無理。
どんな病気でも感染してすぐに症状が出るわけではありません。
数日間の潜伏期間、というのがあります。
その間は症状がなく、検疫でつかまえることは不可能なのです。
2:検疫する航空路線が限定されていた。
アメリカ本土、カナダ、メキシコ便だけ検疫でしたが、
ハワイでも新型インフル患者は発生しています。
GWハワイに行かれた方も多かったのではないでしょうか?
しかしハワイ便では検疫しなかったはずです。
もし本気で検疫する気であれば、海外全便やるしかなかったのです。
3:検疫をすり抜けた 不心得者がいたらしい。
真偽のほどは確認できませんが、
検疫でひっかかると面倒なことになるため、
解熱剤を服用して検疫を突破した不心得者がいた 「らしい」 です。
1人でも不心得者がいれば、検疫制度は意味がありません。
今頃テレビを見ながら、「新型インフル患者増えてて、こわいねんなー」
などと つぶやいている「大阪のオッチャン・オバサン」が 実は原因かもしれません。
(当方は大阪にもオッチャン・オバサンにも敵意はありません、すみません。
でも、発端者は関西在住の帰国者と予想します。)
というわけで、
現在 「感染拡大ルートを検討する」 という作業をやっていますが、
発端者にたどり着くことは不可能です。

大阪では、府内の全中学高校が休校となりました(大阪市をのぞく)。
5月18日5時35分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000011-jij-soci
神戸では、小学校・保育所も休校のため
「保育所が休みとなり子どもを預けられないので 出勤できない」
という母親の欠勤がはじまります。

広島でも患者が発生するのは時間の問題です。
発熱、咳などの病状が出た場合の相談先は保健所です。
直接 医院や病院、発熱外来を受診することは止めて下さい。
(現時点での対応)
最寄りの保健所の相談電話番号の一覧は以下にあります。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ-a.pdf
広島県の電話相談窓口は082-228-2154
広島市の電話相談窓口は082-504-2622
休日・夜間は 082-245-2111 です。

マスク、手洗い石けん、消毒用アルコールなど
まだ備蓄していない人は、今のうちに準備しましょう。

最新情報に注意しておきましょう。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

新型インフル 第2段階へ

2009年05月17日 ,,

新型インフルH1N1は、国内で患者が発生しはじめ、第2段階(国内発生早期)に入りました。

今回、厚生労働省の動きは早く、HPでの情報提供や更新がすばやく行われています。
HPでぜひ御確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

なかでも、驚いたのは、動画で情報提供されていることです。
最近の若者は新聞を読みません。
新聞を読まない若者に、どうやって正確な情報を伝えるか、ということが現代社会の問題点だと指摘されており、今回の動画の取り組みはおもしろい試みです。

おすすめは、
「私たちにもできる新型インフルエンザの身近な予防策」
約15分間と少し長めの動画ですが、とてもわかりやすいです。
正しい手洗いの方法なども紹介されています。
ぜひ御家族そろってご覧ください。

長女夫婦が東京から来ていました。
ダイニングカフェ グレース dining café Graceというお店でディナー。
雰囲気のよいお店で、また行きたくなるすばらしい接客です。
コースで頼んだのですが、じつは当方にはアレルギー持ちが多いのです。
アレルギーのある人にも、ちゃんとメニューの相談に応じてくれ
本来のコース料理の代わりとなる料理も とてもおいしいものでした。
http://c-and-e.co.jp/grace/index.html
写真はデザートプレート。

DVC00050grace

正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。
今回あわてることはありません。
来るべき強敵 H5N1 に対する予行演習のようなものだと思っています。
予行演習をしっかり行っておけば、強敵との戦いでもあわてることはなくなるでしょう。

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