倒れている人をみかけたとき、救命措置に 人工呼吸はいりません
昨日は広島市医師会 救急蘇生講習会に出席してきました。
一次救命(BLS:basic life support)では、胸骨圧迫とAEDが主です。
5年ごとにガイドラインが変更されており、
ガイドライン2020での変更点の主な物は
胸骨圧迫の深さは 6cmを超えない、ということになりました。
あまり深いと かえって救命率が悪いということが判明したのだそうです。
個人の感想:
6cmと言われても、実習でも 自分が何cm押し下げているのかなんて、わからないので、実際には難しいことです。
それよりも 圧迫の速さのほうが 大事かもしれない、と思いました。
1分間に100から120回とされています。
ドラえもんの歌が いいそうです。
あんなこといいな、出来たらいいな、というリズムで 30回は続けておこなう。
新型コロナ時代で、蘇生法も変更点があります。
コロナ流行状況では、すべての人がコロナ感染者である可能性があると考えて対応することが必要です。
そのため
人工呼吸はおこなわない、ということになりました。
厚生労働省
新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000632828.pdf
・成人の心停止に対しては、人工呼吸はおこなわず、胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施する。
・呼吸などの確認時に 顔があまり近づきすぎないようにする。
・胸骨圧迫の前に ハンカチやタオルなどを傷病者の鼻と口にかぶせる。
市民が街なかで倒れている人を見つけた場合、
救急コール(119番)+胸骨圧迫
この2つだけでよい、と されました。
ハンズオンリーCPR と呼びます。(CPRとは心肺蘇生のこと)
倒れている人への救命活動は、早ければ早いほど 効果があります。
胸骨圧迫だけでよいので、早くはじめましょう!
もちろん 周りの人に助けを求め、救急車を呼び、AEDを持ってきてもらうようにしましょう。
紅葉、いいですね。
基町市営高層アパートにも訪問診療で行きます。
低層階と高層階とでは、とうぜん眺めも違います。
高層階から見る広島城周辺の紅葉は 美しいですね!
市内を往診・訪問診療で走り回り、いい景色を見ることが出来るという幸せ。
講演会のお知らせです。11月23日(祝)春日キスヨ先生
おかげさまで 定員となりました。
「申込先着順」という募集ですので、締め切っております。
御了承のほど どうぞよろしくお願い申し上げます。
また来年 企画したいと思っておりますので、次回に期待してくださいませ。