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マニュアルの問題点

2012年02月22日  

高齢者施設などでインフルエンザやノロウィルス集団感染が続いており
死亡者が出ています。
仕方ない面、防ぎようのない面もあるのですが。
どんなに気を付けて対応していても
とくに高齢者では急死・突然死することはあります。

行政が施設の立ち入り調査などおこなうときに
マニュアルが整備されているかどうか、
ということは重要ポイントとして確認します。
マニュアルを作るよう指導がされるのですね。

でも、
活用されないマニュアルでは意味がありません。

各務原の老人施設ノロウイルス感染:マニュアル守られず 手洗いも不徹底 /岐阜
毎日新聞 2月8日(水)11時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120208-00000063-mailo-l21

お上に命令されて書類整備のために作られたマニュアルではなく、
職員がいつも参照できる 簡単手軽なマニュアルのほうが
実効は上がるでしょう。

当院では昨日 職員対象に感染対策研修会をおこなっています。
(医療機関は年2回の研修が義務づけられています)。
マニュアルもありますが、
マニュアルをいかに脱却するか、が研修の眼目なのですよ。

今週の花
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★インフルエンザ情報
地元で流行しています。
吉島幼稚園、吉島小学校、吉島東小学校で学級閉鎖です。

がんばっている人を応援する文化

2012年02月21日  

青梅マラソンを体験してきて、感心したこと。
まずは受付がスムーズ。
参加賞のTシャツ受け取りコーナーとゼッケン受け取りコーナーが
別々になっていて順番どおりぐるっとグラウンドを半周回ります。
全く渋滞なく受け取りが出来ました。
受け付け時点で大混雑する広島平和マラソンは
まだまだ改善の余地がありますね。

往復30kmの長丁場ですが、
一部区間(人家のない坂道区間)をのぞけば
途切れることなく応援の人たちがいます。
公式給水所は4か所しかないので
給水は大丈夫かいな? と心配していたのですが
ボランティア給水所がものすごくたくさんあって、
給水には全く困りませんでした。
これは本当に助かりました。

家族で沿道で応援している姿がたくさんみられました。
がんばってー! と声援するのはどこでも見られますが、
食べ物を配っている人がとても多かったのは驚きました。
あめ、氷砂糖、バナナ、チョコレート、レモンスライス等。
どうぞ! と沿道に立って声をかけながら配っている人が
ものすごくたくさんいます。
3歳くらいの小さい子も紙皿にアメをのせて
「アメどうぞ」 と声をかけてくれています。
恥ずかしがって小さな声しか出せない子もいて
そういう時は保護者が声をかけています。

私は20kmすぎて2か所で小さい子から氷砂糖1個、
バナナ(1/4くらい)を受け取り
それぞれ 「ありがとう」とその子にお礼を言いました。
にっこり受け取ったつもりですが
疲れてヒーヒー言いながらの状態ですので
にっこり出来たかどうか。

小さい時から
「がんばっている人を自分の出来る範囲で具体的に応援する」という文化で育つ、
とてもすばらしいなあ、と思いました。

走る時(走った後)に私が愛用するのはこれ
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★インフルエンザ情報
広島市では9校で学級閉鎖が出ています。
県のページは更新されていません。

青梅マラソン30km完走しました

2012年02月20日  

土日、東京に行ってきました。
ひとつは、孫に会うために。
そろそろ寝返りしそうだ、という情報と、
どんどん大きくなるので服が足りないというSOSがあったため。
よしよし、今回 服はじいちゃん・ばあちゃんにまかせなさい、
ということで。
ジジバカ・バババカでございます。

で、ついでに
ぜひ一度は行きたかった青梅マラソンを走ること。
大規模市民マラソンの草分けです。
東京マラソンなどが始まるまでは最大級の市民マラソンで
毎年のテレビニュースの定番でした。
(今もテレビニュースに出ているのかな?)

自分に、フルマラソンは走れるだろうか?
距離を次第に延ばして20km、ハーフマラソンと走ってきましたが、
まだフルマラソンに挑む自信がない。
フルマラソンまでにワンステップ確認したかったのです。
ハーフとフルマラソンの間の距離、30kmは絶好の距離でした。
昔は広島平和マラソンは30kmだったそうですが、
30kmマラソンの大会は少ないです。
今年の青梅マラソンは二次募集があったので応募できました。

もうひとつは、
3万人規模の市民マラソンを
どのようにうまく運営しているのか、
老舗の市民マラソン大会を見てきたかったこと。
いずれ広島フルマラソンが始まることになれば
走る側ではなく裏で支える側に回ることも想定しています。

さて結果は
3時間35分で完走できました。
(制限時間は4時間、目標タイム3時間30分です。)
実走タイムは3時間24分で、ほぼ目標どおりのタイムでした。
6時間制限のフルマラソンなら、後半だいぶ歩くとしても
何とか制限時間内でいけそうに感じました。
今年の秋冬シーズンで、初フルマラソンにチャレンジしたいと思います。

写真はスタートの集合地点。
400名ずつのブロックに分かれて
30メートルおきくらいに整然と並びます。
私は2次募集組なので、後ろから2つめのブロック。
スタートラインははるか向こうで、見えません。
スタートの号砲が鳴っても、とうぶん歩きです。
スタートラインを通過したのは 5分以上あと。
その後もしばらくはゆっくり走ったり歩いたりの繰り返しが続きます。
参加人数が多いので、大渋滞するのです。
でも、これだとスタート直後の将棋倒しもないでしょうし、
ウオーミングアップにもなるのでケガも減るでしょうね。
混雑が、結果いい方向に働いているように思います。
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完走者がもらえるFINISHERストラップと
あきたこまちおむすび、アクエリアス。
広島県からは40歳代男性4名、50歳代男性2名、
60歳代男性1名が参加しておりました。
みなさん、御苦労さまでした。
(参加者名簿、他は見ていません。
ざっと見ただけなので人数に誤りはあるかもしれませんが御容赦を)
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

理想のチーム医療が学べる大学

2012年02月19日  

緩和ケア薬剤師こと高橋裕子です。
昭和大学薬学部を卒業しています。
ここは私たちが入学する以前から
「理想のチーム医療が学べる大学」
を基本姿勢としています。
そのために入学1年次は
山梨県富士吉田市の寮生活で
全学部、一年間学ぶことになっています。
チームを組んで活躍するのが得意な人間が多いため、
この昭和大学方式を研究している
大学もあるくらいです。

先日、珍しく大学から速達が届きました。
訃報でした。
同級生で博士課程まで進学して学位を取得し
歯学部教授になっていた、同じ教室の男子でした。
訃報はいつも突然で
がっかりするものです。
ちょっと、ブルーな日々です。
ご冥福をお祈りしています。

今日は写真ありません

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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

カープ入場券をゲット

2012年02月18日  

昨夜、中区も雪でした。
今朝は屋根、木の上に少しだけ積もっています。
道路には全く雪はありませんので
すぐに雪はやんだのでしょうね。

カープの一般販売日程が決まりました。
各種の選手応援セットも決まりました。
発売は3月1日から、です。
昨年は年間5回の観戦チケット全部をカープホームページで
一般発売開始日に購入しています。

ところで
カープファン倶楽部の特典として、「先行販売」があります。
2月15日・16日に販売されました。
せっかくファン倶楽部に入っているのだから、
ということで
今年は医院の夏レク用チケットを
ためしに先行販売で購入してみることにしました。
2月15日、仕事がすんでパソコン立ち上げて、
無事に予定の席、予定枚数をゲット。
ちなみに交流戦チケットです。

話のついでに巨人戦の販売状況をみてみたら
(購入予定ではなく、たんに野次馬)、
すでに内野砂かぶり1塁席は全試合ほとんど売り切れ状態。
うーん、巨人人気はさすが、
くさっても巨人か、と思った次第です。

仕事柄、試合開始に間に合うのは木曜と日曜祝日しかありません。
日祝には別の用事やボランティア活動が入ることも多いので、
たいていは木曜日に観戦に行くのです。
ところが、
なんと、今年は、7月は木曜日の試合がないのですよ。
毎月1回は応援に行きたいと思っているので
さて7月はどうしよう、困ってしまいましたね・・・。

写真は今朝の中区の様子。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

喘息のガイドライン

2012年02月17日  

寒いですね、雪がちらちら舞っています。

15日は広島喘息治療勉強会に出席しました。
第1回目の勉強会です。

特別講演:最新のガイドラインに沿った喘息の治療戦略
帝京大学医学部呼吸器アレルギー内科 大田健教授
大田教授は広島の出身,軟式庭球部だったそうです。
同級生が座長をされました。

ガイドラインは日本ももちろんですが、
世界標準のGINAというガイドラインもあります。
日本の喘息ガイドラインが制定されて、約20年となります。
でも、どうやら きめ細かいのは日本のガイドラインのようです。
世界は、日本の喘息治療ガイドラインをみて
自分たちのガイドラインに採用できそうかどうか、
これから検討をおこなってみる、という段階だそうです。
もちろんガイドライン全部ではないですが、
日本が優れている部分があります。

諸外国では、医療機関へのアクセスは容易ではありません。
アメリカやオーストラリアでは、数百km行かないと医者がいない、
という地域もザラです。
しかもアメリカでは無保険者も多いですし、
健康保険の種類によって受けられる医療レベルは異なります。
イギリスでは、基本的には受診できるのは地域の家庭医
(地区ごとに指定されている)だけであって、
専門医に受診したければ家庭医が必要性を認めて紹介した場合で
それでも数か月先くらいの予約になります。
もし自分の判断で専門医を受診すれば
それは自由診療(自費診療)となります。
お金持ちしか専門医を受診できないわけです。
日本のように
医療機関へのアクセスは容易で、
しかも専門医への受診は自由、
健康保険が適用される、
という制度はほかの国にはないのです。

そういう背景がありますので
日本と世界のガイドラインが違うのは むしろ当たりまえ、
なんだと思います。

世界のガイドラインを見るたびに
日本は健康保険が堅持されて、いい国だなあ、
と思います。
日本の医療は、実質世界一なんですよ。

今週の花 カラー、アルストロメリア、カンパニュラ、アジサイ。
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★インフルエンザ情報
今週になりB型インフルエンザの患者を数名診察しています。
これまで全員A型だったのですが。
A型はピークを越えたような感じですが、今後の動向も注意が必要です。

徳永進先生の講演会 私も登壇

2012年02月16日  

2月26日(日)13時から
中国新聞に連載されていた野の花診療所 徳永進先生の
講演会とシンポジウムがあります。
緩和ケア医もシンポジストとして登壇します。
ぜひ御参加ください。

高齢者介護 市民公開講座&シンポジウム
住み慣れた地域でいつまでも
心はずんで 暮らしたい。
~東広島市における人生の最期の瞬間を考える~

日時:平成24年2月26日(日)
場所:近畿大学工学部広島キャンパス多目的ホール
定員:800名、参加無料
プログラム:
13:00~14:30第1部 市民公開講座
基調講演:私たちが死んでくところ
講師:徳永進(とくながすすむ) 野の花診療所院長
14:50~16:20第2部 シンポジウム
テーマ:人生の最期まで心はずんで生きるためには
内容:私たちは、どこでどのような死を迎えたいだろうか?
皆さんは死についてどう考えておられるのでしょうか。

シンポジスト
1:西條節子 NPO法人COCO湘南代表
地域での高齢者のくらしの経験から
2:高橋浩一 広島市中区 折口内科医院院長
在宅訪問の医師の経験から
3:本永史郎 社会福祉法人本永福祉会理事長
在宅支援の経験から
4:渡邊壽江 しゃくなげファーム施設長
小規模多機能型居宅介護での実態から

申し込み方法・問い合わせ
参加者氏名・フリガナ、団体名・所属(あれば)、連絡先を記入し
電話082-420-2557
またはFAX082-420-2558
小規模多機能ケアホームあおやま/担当クラミツ
申し込み先着順受付です。できれば2月17日までに。

http://www.pressnet.co.jp/2012_01/120114_10.shtml

チラシがどこかのホームページに出てこないか
待っていたのですが、出そうにないですね。
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★インフルエンザ情報
広島市では2月14日に4校、15日に3校の学級閉鎖が出ています。
県では13日に30校の報告があり、戸河内中学校は休校になっています。

バレンタインのチョコ

2012年02月15日  

寒いですね。
人のいない部屋は底冷えしています。

昨日はJAXAからの助成金報告書を仕上げていて
あとはセブンイレブンでカラーコピーをとったら完成です。
5時間かかる作業で、テレビも新聞も見ず。
クローズアップ現代は見逃しました。
残念。

バレンタインでは、ふだん自分では絶対買わない・買えないチョコを
いただいたりします。
ながめているだけでも、きれいでおいしそうですね。
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★インフルエンザ情報
県の学級閉鎖情報は2月10日報告分までがアップされています。
これをみると、ピークは越えたような感じですね。
でもまだまだ油断できません。
うがい手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いします。

若くても子供が生める社会に

2012年02月14日  

バレンタインデーの日に
NHKが興味深い番組を放送します。

日本の高齢化はどんどん進んでいます。
団塊の世代が、20年後には死亡のピークを迎え、
その後 日本の人口は一気に減ることになります。

地域に子どもがいないと、
地域に活力は出ませんし、将来 地域を支えることもできません。
子どもを産み、育てることの出来る社会にすることが
絶対に必要な施策となります。

しかし、そこに問題が。
ある程度 収入が上がってから
結婚し子どもを作ろうとしても
女性には出産の適齢期があるのです。
年齢が高くなればなるほど妊娠率も下がるし、
妊娠出産の危険性も高くなっていきます。

ところが、
高齢になっても妊娠できる、(安全に)出産できる、
と考えている人が増えています。
実情を知らないのです。

NHKクローズアップ現代が、そのことを取り上げるようです。
2月14日(火)放送
産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~
内容:
「卵子は老化する。35歳を超えると妊娠が難しくなる」。
中略
女性の社会進出につれ晩婚化が進み、35歳を過ぎて不妊治療を始め、初めて「卵子の老化」を知る人が増えている。
以下、略。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/index.cgi#yotei2program

必要なのは
若い人たちへの教育であり、
出産を支える保育所等を整備することです。

現在、老人向け施設は建設ラッシュ状態にあります。
20年後に向けて老人施設が不足するのは目に見えているので
国土交通省が補助金をつけているからです。

しかし本当に将来のために必要なのは
その後の主役となる子ども向け施策であろうと思っています。

番組の予告では
女性達を取り巻く現実を通して、「適齢期に産める社会」に必要なものは何か考える。
となっています。
ぜひ見て、考えたいと思っています。

写真はジャムくん。ずっと10.5kgでした。
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★インフルエンザ情報
広島市では13日付で9校の学級閉鎖。
バレンタインに学級閉鎖では、残念な人もいるでしょうね。
県のホームページは更新されていません。

感染性胃腸炎に注意

昨日は広島市医師会夜間急病センターの当番でした。
発熱者は多く、インフルエンザも相変わらず多い状況でした。
現在検出されているのは全員A型インフルエンザです。
高熱の出る咽頭炎も流行しています。
これもウィルス感染でしょうね。
うがい手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いします。

11・12日と かき祭りを開催している所も多く
嘔吐下痢の人が多いのではないか、と予想していましたが
嘔吐下痢は案外少なかったです。
原因と思われる食品として生カキかな? と挙げた人は3名でした。
ただし、カキ祭りに行ったわけではないようです。

ノロウィルスの潜伏期間は1-3日程度とされています。
もし かき祭りによる嘔吐下痢が出るとしたら月曜火曜ですね。
昨年の記録を見ると、
かき祭りの翌日の夜間急病センターでは
下痢嘔吐の患者が非常に多かった、と当ブログに書いていました。

ノロウィルスは、下痢がおさまっても
約1ヵ月間、便に排出が続くことがあります。
下痢をした人は その後1か月間は
施設や病院にお見舞い・付添に行くことは御遠慮ください。

コーヒーミル。ニシナ屋珈琲さんで購入。
http://nishinaya.exblog.jp/
休日の朝はインスタントではなくおいしいコーヒーです。
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082-241-6836(代表)

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