アレルギー学会に出席してきました。
日帰りの強行日程です。
シンポジウムなど聞いてきました。
咳について、多角的に検討するシンポジウムがありまして、
咳のしくみ、
そこから考えられる各種疾患の検査・治療法なども学びました。
百日咳、咳が長引く病気として有名です。
むかしは小児の病気だったのですが、
今は1才未満の患者は1割程度のもので
患者の大半は成人です。
百日咳にて死亡することもありますし、
成人女性とくに妊婦ですと激しい咳でろっ骨骨折をすることも
珍しくありません。
馬鹿に出来ない疾患です。
広島市では、全国平均にくらべ百日咳患者がかなり多い状態が
ここ数年間 続いています。
やはり患者のほとんどは20歳以上です。
じつは
百日咳の咳のしくみは、まだ解明されていません。
菌が証明されるのは最初の1か月程度で
その後は菌そのものは患者から検出されません。
しかし、むしろ咳はそのあとからひどくなる。
その咳には鎮咳剤が無効であり、
「時が過ぎるのを待つ」しかない、というのが現状です。
菌がいないのですから、抗菌薬も無効です。
菌が証明されませんので、
診断は非常に難しい。
臨床症状だけで判断するしかない場合が多いです。
百日咳を疑う症状は
・14日以上続く咳
+
1.発作性の咳き込み
2.吸気性笛声(whoop)
3.咳き込み後の呕吐
14日以上続く咳に、上記1~3のいずれか1つ以上を伴う場合に
臨床的百日咳として扱う、
ということになっています。
診断を確定するには血液検査、ですが
これも一筋にはいきません。
診断手順はかなり複雑です。
長引く咳、という成人の方は呼吸器内科で御相談ください。
ただし
仮に正しく診断がついたところで、
「咳止めを服用しながら様子を見るしかない」
==咳止めはあまり効かないが、他に治療方法もない==
という病気ですので
治療についてはあまり期待しないでください。
診断名を確定させる価値もあまりない(=治療法がないため)、
ということも御承知ください。
要するに、検査はあるけれども
検査しても治療方針に反映されないので
検査するのはお金のムダ、ということなのです。
どうしても診断をつけて欲しい、という方は
総合病院を受診されたほうがよいと思います。
保険のきかない検査もありますが
クリニックのレベルでは困難です。
大阪マラソンのゴール地点は、地下鉄中央線の終点、
コスモスクエア駅です。
走り終わってその地下鉄に乗り、入浴する場所まで移動するので
最寄駅が中央線という条件で選んだのが
スーパーホテル大阪天然温泉、でした。
でも、駅から歩く8分間がつらかったなあ。
波津馬 馬刺しにぎり

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