ブログ

館ひろしさん、禁煙に成功

2010年06月10日

マエケンで勝てなかったのは、痛いですねえ。
足をからめて、ノーヒットで1点を取る野球を見せてもらいたいものです。

さて、
館ひろし さん、禁煙に成功しました。
そのポスターが医療機関に配布され、
当院では院内に掲示しております。
かっこいいポスターになっています。

本日のお勉強
特集:膵炎:診断と治療の進歩
慢性膵炎;疫学と症候
日本内科学会雑誌 2010年1月号
東京女子医科大学 消化器内科 清水京子先生ほか
要点
有病率は増加傾向にある。
飲酒と喫煙は慢性膵炎の危険因子である。
喫煙による慢性膵炎リスクのオッズ比は 5.5~14.7倍程度である。
死因別では 悪性腫瘍とくに膵臓癌が著しく多い。

アルコールが膵炎の危険因子というのは、これは多くの方は御存知でしょう。
しかし、喫煙が膵炎の危険因子というのは、これは知っている人は少ないかもしれません。
タバコ=肺癌、という程度の認識の人が多いのではないでしょうか。

タバコは全身病、ということを
ぜひ御理解くださいね。

写真は いぶしぎん の いのししロースあぶり焼き
いぶしぎんでは、いのししやキジ、野菜など
広島県内での選りすぐりのものを食べることができます。
P1120320.JPG

★新型インフルエンザH1N1情報
大きな動きはありません。

広島大学公開講座「健康と新しい生命科学2010」

2010年06月9日

昨日はパソコン故障でご迷惑をおかけしました。
申し訳ございませんでした。
メール環境は今朝復旧しましたので、返信をお待ちの方は
もうしばらくお待ちください。

広島大学の本年度の公開講座の御紹介です。
最新の生命科学、医学・放射線物理学について、わかりやすく紹介してもらえます。

講座内容と日程:
6月10日(木) 心臓の病気・血管の病気とDNAの傷
6月17日(木) 被爆者の放射線量評価とその意味
7月1日(木) 古くて新しい病気 貧血について
7月8日(木) 原爆放射線の健康影響~これまでに分かったこと~
会場:広島市南区民センター・スタジオ
時間:18時~19時30分
対象:市民一般・大学生・高校生 100名
受講料:無料
受付期日:定員になり次第終了、最終締切6月10日
問い合わせ:広島大学082-257-5802

まとまった知識を仕入れるには、とてもよい講座ではないかと思います。
ぜひ御参加ください。
各大学とも公開講座には力がはいっていますのでオススメです。

もう少し興味がある人向けに解説すると
専門家のこうした講演会は、アウトリーチという活動です。
一方向の情報伝達ですね。
税金を使って活動・研究をしている人・組織には
情報公開、アウトリーチが求められています。
しかし、
私たちが目指している活動は、アウトリーチではなく
双方向の活動です。
広島市科学技術市民カウンセラーを御活用ください。
ボランティアで活動しています。

今週の花 アジサイ、ムシトリナデシコ
100607_122638.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

パソコン不調

2010年06月8日

ブログやメールを管理しているパソコンが昨夜から不調
今朝になりWordやメールソフトが稼働しなくなっています。
この2ヶ月くらい調子が悪くなりつつあり
だましだまし(必要なさそうなソフトやファイルをばっさり切り落とし)ながら
使用してきていたのですが、
どうもダメなようです。
こういう時にかぎってリカバリ用CDが見つからない・・・。

というわけで
予備用にのこしておいた昔のPCで急遽設定中です。

メールはまだできません。
広島の科学ブログも更新できません。

ご迷惑をおかけしますが、
今夜また設定に挑戦しますので
メールお返事などはしばらくお待ち下さい。
すみません・・・

広島ブログ

急病センターに忘れず持参して欲しいもの

2010年06月7日

夜間、体調が悪いときは
急いで夜間急病センターにいかなくちゃ、
と あわてることも多いと思います。

あわてないで、一息ついて確認しましょう。
忘れないで持ってきてほしいものは
保険証
おさいふ
の他に
お薬手帳、あるいは薬の説明の文書
それがない時には薬の現物。
これを忘れないようにしてください。

先日の夜間急病センターを受診された方ですが、
メマイで受診。
でも、かかりつけ医でメマイの薬はもらっているそうです。
白くて丸くて線がはいっている薬・・・
なんて説明をされますが、
そんなことでは薬を特定することは無理なんです。
お薬というのは何万種類もあるのですから。

おまけに
ふだんはリウマチの薬をもらっている、とか、
さらに話をしていくうちに
骨そしょう症のお薬ももらっている、ということも判明。
さらにさらに
数日前にカゼひいてカゼ薬も処方してもらっている、
まだ服用中であり、あと2日分残っている、
なんていうこともわかりました。
でも、薬については何一つわからないので、お手上げ状態です。

とどめに
メマイの時の頓服の薬はもらってないですか?
と聞いてみると
本人は もらってない、と言われますが
御家族は
おばあちゃん、頓服の薬はあったみたいよ、と。

診断のためにも
適切な治療薬を処方するためにも
ぜひお薬手帳をご持参ください。
よろしくお願い申し上げます。

写真は いぶしぎん で飲んだ竹泉 醇辛。
とにかく辛口を、という人にはいいかも。
P1120321.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

昨夜の夜間急病センター

2010年06月6日

昨夜は夜間急病センターに出勤してきました。
とうかさんの期間ですし気温もかなり高くなっているので、
下痢嘔吐が多いのではないか、と予想して行ったのですが、
全然そんなことはありませんでした。
食中毒が発生しないのは、いいことです。

扁桃腺炎など、熱の高い人は何人も来られました。
インフルエンザ検査は1名のみおこない、陰性。
5月以降はインフルエンザ簡易検査陽性の人はほとんど出ていません。

とうかさんも本日が最終日です。
屋台で買って食べる前に、
その店の商品は大丈夫そうか、安全そうか、
食品に対する店主のふるまいを
しばらく観察してから購入されるようおすすめします。
(お金をさわった手でそのまま食品をさわっているような店は
敬遠したほうが無難でしょう)

写真は いぶしぎん で飲んだ美和桜の純米吟醸。
店主に おすすめの酒を聞いてみる、というのもいい方法です。
P1120317.JPG
★新型インフルエンザ情報
5月20日の当ブログにて、
沖永良部島でインフル集団発生、というニュースをお知らせしました。
これにつき詳細が発表されました。
6月3日鹿児島県環境保健センター発表
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3643.html

遺伝子検査で新型インフルエンザ2009A/H1N1 と確認されました。
注目すべきは
成人1名をのぞく小児9人は、全員が新型ワクチンを接種ずみであった
ということです。

ワクチンを打ったから感染しない、ということではなく
ワクチンは重症化を予防するために接種するのです、と
私どもは説明をおこなうわけですが、
あらためてその点を確認する必要がありそうです。

ワクチンを打ったからといって安心はできませんよ、と。

とうかさんに行きました

2010年06月5日

6月4・5・6日はとうかさんです。
今日は行けないので、昨日行ってきました。
交通規制がちょうどはじまる場面を見ることができました。
19時から規制ですので御注意ください。

今年は天気がよさそうなので、浴衣を着るにもいいですね。
浴衣姿の人もたくさんいました。

外人さんもとても多かったです。
外国の観光客向けに浴衣に着替えるサービスなどもあれば
いいかもしれません。
たとえば京都では舞子さん姿に着替え記念撮影し、
街を歩くというのがありますね、そんなイメージで。
(浴衣サービスはすでにあるのでしょうかね?)

初日19時すぎでも かなりの混雑
P1120344.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

廿日市でコウイカ

2010年06月4日

木曜日の午後は休診(お休み)です。
重症患者さんも持ち直して落ち着いているので
廿日市の木材港に行ってみました。
前回の釣行でリールに巻いてある糸に問題が発生したので
先日PE糸に巻き替えをおこなっており、
早く海に行きたくてウズウズしていたのです。

夕日が沈むのを見て、
それから準備してイカ釣りにチャレンジ。
第1投でコウイカが釣れました。
でも、その後は音沙汰なく1時間で終了。

身はイカソウメンに、ゲソなどはフライパンでゲソバター焼きに。
活きがいい状態ですので、あまり火を入れすぎないのがコツ。
甘みがあって柔らかく、絶品です。

1パイ釣れれば、2人分のおかずになります。
大勢の人が竿を出していました。(釣れている人は少ないですが)
ぜひ釣行してみてください。

100603_190342kouika.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

医師は民主候補を「推薦」、自民候補は「支援」

2010年06月3日

鳩山・小沢コンビについては
政治とカネという観点からは旧世代政治家であり
早々に退陣されるべきと思っていました。
基地問題で腹案がある、と言ったのが回復不能な敗着ですね。
交渉ごとは、積み重ねてきた歴史があります。
「落としどころ」を捜した先人の努力を無にするような発言はいただけない。
結局、沖縄県人だけでなく全国民に
首相は信頼できない
という認識を産むだけで終わってしまいました。
いつかは県外
いつかは国外
と言う謙虚な姿勢であれば問題なかったのですけどね。

ところで
今週、医師連盟(医師会の政治団体)から送られたニュースによると
日本医師連盟は参議院選挙において
自民党 西島議員の「推薦」を取り下げ「支援」に格下げ、
民主党 安藤氏を「推薦」することに決定、
みんなの党 清水氏も「支援」
ということに決定したそうです。

広島県医師連盟も、上記決定を断固支持する、と声明しています。

自民党政権のなかで、
社会保障費は毎年毎年削減されてきました。
社会保障費の中に、医療介護福祉の予算も含まれます。

医療崩壊のレールを敷いたのは自民党なので
(民主党が多少混乱していても)
医師が自民党支持に戻ることはない、という状況です。

いぶしぎん の あっさり豚角煮
P1120319.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

広島で生の落語を聴く会

2010年06月2日

ちょっと報告が遅くなりましたが。
先週土曜日5月29日は、広島で生の落語を聴く会でした。
入船亭扇辰&春風亭百栄二人会
とても面白く、よかったです~。
毎回のことながら上村さんの人選はすばらしい。
で、上村さんが最初の主催者あいさつでプレッシャーをかけたものだから
どんな演目にするか、迷われたのではないでしょうかね。
扇辰師匠は百川ほか1席、
百栄師匠はトンビの夫婦ほか1席を演じられました。

今回のネタは、4つとも初めて聞くものだったのですが、
緩和ケア薬剤師に言わせると
毎回知っているネタ、というほうがおかしい、とのこと。
言われてみれば、そうですかね。
私は大学の落研にいたわけでもないですし。

会場を借りることに奔走してくださる方々の御尽力と
広島工業大学の御理解のおかげで
今後3回分の予定も決まったそうです。
(御尽力いただいた皆さん、ありがとうございます。
おかげで我々は素晴らしい落語会を楽しむことができます。)

今後の予定は近々生落語ブログにアップされると思いますので
みなさんぜひ御参加ください。
http://namarakugo.e-know.jp/

写真は いぶしぎん の 焼き油揚げ。
日本酒によく合います。
P1120318.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

メディア報道は癌治療に楽観すぎ

2010年06月1日

Medical Tribune に最近掲載されたニュースです。
同サイトの記事へのアクセスは登録者に限られるため、
同じ記事を紹介しているサイトを捜してきました。
以下に御紹介します。

海外 癌医療情報リファレンス というサイトです。
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=850
一部のみ引用
***
「癌に関するニュース報道では、積極的治療および生存については頻繁に議論されているが、治療の失敗、有害事象、終末期または死亡についての議論はほとんど行われていない」とペンシルベニア大学の研究者らは報告している。

研究者らは、癌に関する436件の新聞記事または雑誌記事を評価し、以下の考察を行った。

調査した記事の32%が生存率を、7.8%が死亡と臨終を扱っていた。
13%の記事が「積極的癌治療は効果を示さない場合がある」と報道していた。
→ 87%の記事は、この可能性を報道していない。
30%の記事が「積極的治療は有害事象を引き起こす場合がある」と報道していた。
→ 70%の記事は、この可能性を報道していない。
57%の記事が、積極的治療について議論しているが、終末緩和ケアまたはホスピスについて議論していた記事はわずか0.5%であった。

コメント:「癌治療についてメディアがこのように報道すると、患者は、癌治療、転帰および予後に関して不適切なほど楽観的な見方を持つ可能性がある」と本研究の著者らは示唆している。
***引用終わり

癌との闘いを続けていく中で、
どうしても「寿命」を考えなければならない時があります。
残り時間が見えてきた時にも闘いをあきらめる必要はありませんが、
もう抗癌剤を使用する体力が残っていない、
次の抗癌剤治療に時間と体力を消耗するよりも
なにか別なことに時間と体力を回した方が
結果として有意義な時間を持てそうな状況にもかかわらず、
それでも強い抗癌剤治療を望む人がおられます。
強い抗癌剤は食欲を失わせ体力を奪い、副作用が生じやすく、
かえって寿命が短くなることも多いことを
我々は知っていますが、
そのことを説明しても理解されない・納得されない人もおられるのです。

抗癌剤治療では、
「とっておきの代打、とっておきの切り札」というものはありません。
効果があり副作用の少ない薬から使用していくのです。
良い薬から、優れた薬から、順に使用していくのです。
つまり、
2番手、3番手、4番手の治療になればなるほど
「効果が弱い または 副作用が強い」
ということになっていくのです。
エースになれなかった薬が2番手3番手以下の薬なのです。
2番手3番手以下の薬に 「過大な期待」 をかけてはいけない
というのが実状なのです。

治療に対する公平な報道は少なく、
「新しい手術法が発表された」、とか
「新しい抗癌剤が開発された」、とかいう情報ばかりが
おおきく取り上げられ報道されています。
ネズミに抗癌剤を使用して効果がどうの、こうの、という情報は
その薬が実用化されるまで5年10年はかかるしろもので、
今がんと戦っている現場の患者・医療者には全く関係がないことです。
専門の学会誌ならともかく、一般の新聞テレビが報道する意義はありません。

こうした 「楽観的癌情報」ばかり報道されていたのでは
自分の置かれた現状の認識を誤ってしまう患者・家族が多いのも
やむを得ないことかもしれません。

そして
これがニセ科学・ニセ医学にはしる人を産む原因の一つであろう、
とも思っています。
現状を把握できない、現状を受け容れられないから
「万病に効く」、「どんな癌にも効く」なんていう情報に
飛びついていくことになってしまう・・・。

マスコミによる癌情報は、状況を正しく伝えて欲しい、と思っています。
(でも、
アメリカですら こうなのですから、
日本のマスコミだと もっとひどいかもしれません。)

今週の花 あじさい
100531_164440ajisai.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

082-241-6836(代表)

和平会・診療についてのお問い合わせはこちら
平日午後(診療時間内14:30~18:00)