新型インフル「陰性の証明」
9月14日(月) 広島赤十字原爆病院で開催された
がん診療に関わる病診連携研修会に出席しました。
テーマは 「呼吸困難に対する緩和ケア」。
講師は県立広島病院緩和ケア科部長 小原先生でした。
がん末期の呼吸困難に対して、
酸素吸入は必ずしも有効ではないこと、
モルヒネは有効であること。
モルヒネ導入時点での工夫など実践的なお話も紹介いただきました。
写真は サイエンスカフェひろしま で ニセ科学について話題提供している左巻健男先生。
教育学部の人、ニセ科学、消費者行政に関心のある人なら 誰でも知っている先生です。
ニセ科学、ニセ医学については、今後少しずつ紹介していきます。
★新型インフルエンザH1N1情報
新型インフル「陰性証明」求め無用受診殺到、というニュース。
9月15日15時35分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090915-00000615-yom-soci
新型インフルであれば5~7日間休め、という企業マニュアルがあるようです。
まあ、「新型と確定診断がついたのならば」 そうすることもやむを得ない場合もあります。
(業種、職種による)
しかし、微熱や鼻水程度の症状で、インフルエンザを疑う症状もないのに、
出社するならインフル陰性証明書を持ってくるように、
という要求をする会社も少なくないようです。
以前から当ブログで御紹介しているように、
新型インフルでの検査陽性率は10-70%程度です。
おおざっぱに約半分ととらえてください。
検査が陰性だからといって、新型インフルを否定することはできません。
そんな証明書、何の意味もありませんよ。
とはいえ、従業員の立場からすれば、言われたとおりにするしかありません。
企業がマニュアルを書き換えない限り、ムダな受診が減らないことになります。
企業の担当者の方、私が講演に行きましょうか?
9月15日広島市医師会にもポスターがアップされました。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/archive/influ/kensa210915.pdf