みなさま、
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は在宅医療推進 勇美記念財団の助成金を得て
「在宅医療ネットワーク」の活動も開始することが出来、
またその関係でテレビ取材・出演、講演依頼などもあり
これまで私どもの実施してきたこと・思うことを
世に問うことができ、ありがたく思っております。
今年は 「死生観の共有」 というテーマをあげて
さらに取り組んでいきたいと考えております。
よく死ぬとは よく生きること。
緩和ケアとは、よく生きるため、最期まで生ききるためのもの。
そして
最期は自宅で、という希望があるなら、その希望はかなうということ。
在宅緩和ケアで、それが実現すること。
死ぬ場所は病院だけではない、
そして病院での最期より自宅での最期のほうが幸せなことが多い、
ということを
もっともっと多くの人に知っていただこうと思い
その活動に取り組もうと思っております。
新年ですので本日のお勉強は
「広島を元気に! 広島を売り出せ!」
というお話です。
写真は鏡餅
★インフルエンザ情報
バス運転手 鳥インフルに感染して死亡。
Yahooニュース 毎日新聞 2011年12月31日(土)22時29分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111231-00000053-mai-cn
中国広東省でH5N1鳥インフルエンザ感染しての死亡です。
正月休みを海外で、という方もおられるでしょうが
とくに中国・香港方面の方は御用心ください。
帰国後の発熱者は、渡航歴を必ず申告してくださいね。
本日のお勉強
胃・十二指腸外科における現況と今後
特集:我が国における消化器外科の現況と今後
日本医師会雑誌 2011年11月号
がん研有明病院消化器センター 佐野 武 先生
要点
高齢化のすすむ我が国では胃がん患者は減少がみられず
毎年10万人の胃がんが発見されている。
内視鏡検査が広く普及している韓国・日本では早期胃がん発見が多い。
手術はD2リンパ節郭清がゴールドスタンダードである。
海外ではD2リンパ節郭清は限られた専門施設のみでおこなわれている。
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日本の医療より、海外(アメリカ等)の治療がすすんでいる、
と思っている方はおられませんでしょうか?
癌治療においても、日本のほうが優れている分野というのはあり、
胃がんは日本の治療が世界のトップです。
D2リンパ節郭清 というのは、非常に繊細な手術手技であり
海外ではうまく実施することができないようです。
指が太く大きいため、器用な手術は出来ない、
ということなのだろうと思います。
胃がんの検査や手術については自信を持って
「それは(あなたの国より)日本で受けた方が良い」、
と言えますね。
メディカルツーリズムという言葉がありますが、
世界から胃がん患者・胃検診患者を集める、という戦略は
成立するような気がします。
広島には世界遺産が2つありますので
世界遺産観光と胃カメラ検診/胃がん治療をセットにして売り出せば・・・。