ブログ

プリンスホテルからの眺め

2010年06月18日

先日は、高校の先輩が大学教授に就任された祝賀会でした。
大学に所属する研究所の教授なのですが、
その研究所が発足する時に関わった方々からの当時のウラ話とか
先輩がこれまでいろいろな経歴を積んできた場所・場所での
活躍のお話の紹介などがたくさんあり、
ああ、やっぱり素晴らしい人なんだなあ
と再認識する楽しい会でした。
今後も活躍されることは間違いありません。
少しでもお手伝いできれば、と思います。

宇品のプリンスホテルからの夕方の眺め。
防波堤には15人前後が釣りをしていました。
多くの人はイカ狙いです。
防波堤、浮き桟橋にはイカスミ跡がたくさん見えますね。
きっと良いポイントなのでしょう。
でも、雨がふるとイカは終わり、というのが例年の状況です。
梅雨が終わったらタチウオ狙いですかね。
P1120395.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

Drブラムレイ緩和ケア講演会

2010年06月17日
15日は県立広島病院で開催された
緩和ケアについての講演会に出席しました。
デイビッド・ブラムレイ先生はオーストラリアで長く在宅緩和ケアを実践されてきた先生で
今週の日本緩和医療学会の国際シンポジウムに招待された方です。
日本に行くからには、どうしてもヒロシマに行きたい、
どうせヒロシマに行くなら講演会も企画したい、
ということで実現したものだそうです。
昼間には被爆者の方の話を聴く時間も作っていただいたそうです。

メルボルンの近郊、グランピアンズにて活躍されているのですが、
九州とほぼ同じ広さに人口は約20万人、
このエリアに緩和ケアをおこなう医師は3人、だそうです。
在宅治療の癌患者さんについては家庭医や看護師などとともに
地域緩和ケアチームを作って担当するのですが、
なにしろ受け持ち範囲が広いので
200kmもの距離を移動しなければならない、とのことでした。

在宅で看取る癌患者の比率は
日本では6-7%程度ですが、
オーストラリアでは現在30%程度、ということでした。

病院でできることは在宅で全部できる!
というのが その先生のモットーだそうですが、
これについては私も全く同じです。

すべては患者さんを中心に、
病院で出来ることは在宅で全部できる。
病院で出来ないことも在宅ではできる。
その思いは日本・オーストラリア共通なのだ、と うれしく感じました。

これからもがんばっていかなくては、と思いました。

癌になったら緩和ケア。
早い段階で緩和ケアチームにも御相談ください。

今月の花 バラ、トルコキキョウ、グロリオーサ、モンステラ、ケムリノキ、ガーベラ、カ
ラー、アイビーなど
100616_102847.jpgkongetu.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

comments(0) , trackbacks(0)この記事を編集する

はやぶさ2に予算を

2010年06月16日

パソコン不調から完全には回復していません。
ホームページ用とメール用に新旧パソコンを分けて運用しています。
パソコン設定はいろいろと時間がかかるので面倒ですねえ。
パソコンに詳しい人というのは尊敬します。

さて、はやぶさ関連ニュース
菅直人首相は15日の参院本会議で、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還を受け、後継機「はやぶさ2」の開発を推進する考えを示した。
6月15日19時24分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100615-00000082-mai-pol

はやぶさ帰還成功、という実績を認めて後継機に予算を認めよう
ということのようです。
後継機については事業仕分けで予算が認められていませんでした。

今回のはやぶさプロジェクトについてみれば
企画が認められてから制作・打ち上げまで数年。
打ち上げから終了まで7年間かかっています。
1つのプロジェクトには10年以上かかることは珍しいことではありません。
そうなると
一人の宇宙研究者が一生で関わることのできるプロジェクトは
いったい何個になるでしょうか?

単純計算してみますね。
大学院博士課程を修了して一人前の研究者となるのが最短27歳。
定年が60歳から63歳。
つまり研究者として一線機関で働けるのは30年そこそこです。
1つのプロジェクトが10年とすると
一生で関わるプロジェクトは3つ、幸運な研究者で4つ、です。

単純計算で示しましたが
実際にも そのようになっているのだそうです。
一生かけて研究できるテーマはたった3つ。
これが研究者の現状です。
毎年のようにロケットが打ち上げられ、
毎年のように人工衛星が打ち上がっているように見えますが
研究者にとっては 人生でたった3回のチャンスしかありません。
まして自分がプロジェクトリーダーで全体を指揮する研究は
一生で1回あるかないか、です。

宇宙科学というのは、そういったプロジェクトですから
どうせやるなら思い通りの企画で成果をあげてほしい。
世界で1番でなければいけないんですか?
2番じゃダメなんですか?
という事業仕分けセリフが有名になりましたが、
2番じゃダメなんです。
圧倒的な1番じゃないとダメなんです。

そして
技術の次世代への継承も必要です。
数年もの空白期間があれば、
伝承すべき人や知識がどんどん失われていくことになります。
必要な予算を削っていたのでは崩壊する、ということを
医療崩壊ということで我々は体験しています。
医療崩壊を起こしたのと同じような状況を
科学技術の領域で生じさせてはいけない、と思います。

にかいのおねぎや 笹木。
はじめて連れて行ってもらいました。
まずは刺身盛り合わせから。
食べる順序も考えて盛りつけてあり、
それぞれにあった食べ方をするようになっています。
http://r.tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34002559/
日本酒もいいものがそろっており、落ち着けるお店です。
sasimimori.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

シーラカンスの魚拓

2010年06月15日

祝! ワールドカップ初戦勝利

サッカー ワールドカップが始まりました。
日本戦はついつい見てしまいますね。
初戦を勝って順調なすべりだし。今後も楽しみです。
今日は眠そうな目をした人が大勢いるに違いありません。

勝因についてシロウトが考えますに、
ドリブル・ボールキープのできる選手が非常によくやった、と思います。
日本のサッカーは細かいパスをつないで、つないで、
というイメージがありますが、
敵によせられた時にすぐパスを出すのではなくドリブルで一人抜く。
これが非常によかったと思います。

アフリカ勢は身体能力が優れている、ということで
ドリブルは通用しないのでは?
という心配は無用でした。
攻撃陣は非常によくやった、と思います。

高地対策もうまくいったようです。
高地だと、けったボールが思ったより飛ぶようです。
カメルーンの選手は、パスを受けた時のトラップがうまくいかず
日本にボールを奪われたり、すぐに体を寄せられていました。
そうなると前を向いてドリブル突破できないのです。
身体能力を生かす場面を作れなかったというわけです。
守備陣も非常によく守りました。

相手キーパーは何度かボールをはじいていましたので
カメルーンは高地対策が出来ていなかったのでしょう。
第3戦も高地だそうですので
また日本にチャンスはありそうです。

第2戦も見ちゃうんでしょうね。
コテンパンにやられるかもしれませんが
応援したいと思います。

写真はシーラカンスの魚拓
理科教育のメーリングリストで最近話題になっていましたが
広島ではこんなところにあったとは。
広島市水産振興センターの展示室に飾ってあります。
シーラカンスのウロコも展示されていますよ。
ぜひ行ってみてください。
P1120357.JPG
★新型インフルエンザ情報
千葉県で学級閉鎖が出ています。
2009A/H1N1についての学級閉鎖基準が季節性インフルエンザとは変更
になっていましたが、
今年の基準は例年通りに戻っているのでしょうか?
例年通りで良いように思うのですが。
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1276133115

はやぶさ帰還おめでとう

2010年06月14日

正しくは
小惑星イトカワのサンプルの入っていることが期待できるカプセルが
地上に落下したことが確認された、
という段階です。
本日カプセル回収作業がおこなわれ、きっとうまくいくでしょう。

はやぶさ帰還、というと
本体が無事に戻ってきた、というイメージになりますが、
本体は大気圏突入して燃え尽きています。

はやぶさ本体が燃え尽きることについて、いろいろな見方があるようです。
子供たちの中には、本体が燃え尽きると知って
泣き出してしまう子もいたようです。
(YAC宇宙教育テレビの掲示板による)
自分が将来 燃え尽きないで帰ってくる探査機を作るのだ、
と誓った子もいるようです。

高齢の人の中には
自分は死んでも子を守る、という生き方になぞらえて感動した人もいるようです。
(医療介護系のML投稿による)

でも、
もともとは、はやぶさ本体は宇宙を回り続ける宇宙ゴミとなる計画でした。
思わぬ故障が相次いだため、制御上の理由で大気圏に突入させることになったものです。
とくに燃え尽きさせる計画だったわけではありません。
単に運用上の変更にすぎないので、
ここを擬人化して美化、感動するのはちょっとどうも・・・、
と思います。

月以外の天体に行って帰ってくる、というのは
今回が世界初の快挙です。
それだけで十分ではないでしょうか。
日本の科学技術のすばらしさを 喜びましょう、誇りに思いましょう。

写真は RCCラジオ番組ばりしゃきナウ で作られたメロンパン。
ヤマサキのお店がないのでどうしようか、と思っていましたが
普通に近所のスーパーで売っていました。
ブラックのほうが好きですね。
P1120356.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

海辺の生き物観察

2010年06月13日

昨日はボランティアをしている日本宇宙少年団広島分団で
海辺の生き物観察をおこないました。
西区にある広島市水産振興センターの専門家による講義と
観察指導をいただきました。

さて、
私たちは水産振興センター側の河口にて観察をおこないましたが、
みずどりの浜公園側の河口にも人がおり
潮干狩りをしていました。
ここは、立ち入り禁止区域になっているのではないか、と思います。
以前、小学生が死亡して、浜への立ち入りが禁止されたはず。
(立ち入り禁止が解除された、という話は記憶にないのですが)

水深5cmもあれば、溺れて死ぬことはあります。
水深が浅くても足を泥にとられたりして転倒することもあります。
水深30cmもあれば、流れに足をすくわれることもあります。

立ち入り禁止区域に入っている人たちは、
その場所が立ち入り禁止区域であることを知っているのでしょうか?
そこが死亡事故のあった場所ということを知っているのでしょうか?

何でも法律などで規制することが良いとは思ってはいません。
しかし、昔の事故のことや危険性について知っておくことは必要です。
知っていて立ち入るのは、自己責任です。

でも、
きっと危険区域に立ち入っている人たちは、何か事故があれば
「立ち入り禁止の標識が見えにくかった」
とか
「立ち入り禁止の柵やロープが不十分だった」
と言って
他人のせい=行政の責任=に しようとするのでしょうね。

基本は自己責任。
そのなかで、子供たちに危険かどうかの判断ができる能力を養うために
親から子への伝承
地域の大人から地域の子たちへの伝承

もっと重視していかねばならないのでは、と思っています。

P1120380.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

ロボットスーツ

2010年06月12日

10日は吉島病院オープンカンファレンスに参加しました。

西風新都の一角に、広島市総合リハビリテーションセンターができており、
主に脳卒中や神経難病などのリハビリをおこなっています。
そこに勤務されている先生から、施設の概要などのほかに
現在進行中の研究などについて御紹介いただきました。

リハビリのためのスタッフ、施設は ものすごいです。
当然赤字だそうですが。

本筋の話の他に、面白いな、と思ったお話。
HALというロボットスーツが開発されており、
力をアシストしてくれます。
ごく普通の人でも100kgくらいの重さを軽々と持ち上げることが
できます。
このロボットスーツは、寝たきりの人を抱えて移動したりする介護職などに
まず実用化されるものだ、と思っていました。
でも、
これを半身マヒの方に導入が試みられているそうです。
HALの簡易型のようなものです。
普通の人が装着すると、重くてイヤだな、というシロモノらしいですが
確かにマヒの人にとっては良いかもしれません。

みなさん、日本のロボット技術はすごいですよ。

写真は いぶしぎん 店内に飾ってある看板。
煮酒倶楽部。
燗酒を再評価し楽しもうというものだそうです。
美和桜さんが作った看板だそうです。
私は発泡にごり酒が好きなので燗酒はどうも、という感じですが
次回試してみましょうかね。
(燗酒イコール冬、というイメージが どうしてもじゃまをしますね。
先入観を打ち破っていかねば・・・)
P1120324.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

平成の歩き方17 くつ

2010年06月11日

カープ連日の延長戦、まあ勝ててよかった、です。
しかし、
もう1点どこかで取っておけば延長戦にならず勝ちきっているわけです。
走者を3塁に進めても外野フライすら打てないのでは勝てるはずもありません。

そう考えると
昨日の最後の得点、石原のスクイズ、これを高く評価したいと思います。
1死3塁ならカープはスクイズ。
これを繰り返しおこなうのです。
相手が前進守備をしてくる時期になったらスクイズを捨て
そこで強打にすれば内野の間を抜ける率も高くなるでしょう。

平成の歩き方
特殊な用途のくつの場合。
たとえば富士登山をしたいな、
広島の山を歩きたいな、という場合には
ふだんから歩いて、靴に慣れておく必要があります。
富士山だとハイカットのトレッキングシューズ、
広島の山だとローカットのトレッキングシューズでもよいでしょう。
ローカットだと、日常使いにできないこともありません。
(どういう山に登りたいか、店員に告げて相談してくださいね。)

山歩きの初心者は、
ハイカットのシューズのほうをおすすめします。
ちょっと大げさなクツに見えますが、
初心者ほど 足首をひねったり捻挫したりしないような
安全配慮が必要なのです。
足首をしっかり固めて守ってくれるハイカットは安心ですよ。

ウォーキングシューズやスニーカーでの登山はどうでしょうか?
以前に私が日常使用していたウォーキングシューズは
大山クラスまでなら そのまま登れるものでした。
最近では、こういった ごついウォーキングシューズは見かけません。
今は店頭に並んでいるウォーキングシューズは、
ほとんどが町歩き用です。
スニーカーやタウン用ウォーキングシューズは底が薄く、
長時間の山歩きには向きません。

それから、もう一つ。
古いクツを手入れして大事に使う、というのも良いことですが、
登山では止めておきましょう。
トレッキングシューズは高機能になってきていますが、
それは素材の組み合わせが進化してきたためでもあります。
プラスチック系の素材や、接着剤部分は、年がたつと劣化します。
もろくなって割れたり、靴底がはがれたりするのです。
高い山や岩場のある登山道でクツが壊れたら、
楽しい登山どころではなくなり
命の危険にさらされることにもなりえます。
数年ごとに新品に買い換えることをおすすめします。
足元にはお金を惜しまない、というのが安全を守るコツなんです。

登山したいな、という思いのある人は
まず足元(クツ)に良いものをそろえ、
普段からしっかり歩くようにしましょう。

★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

館ひろしさん、禁煙に成功

2010年06月10日

マエケンで勝てなかったのは、痛いですねえ。
足をからめて、ノーヒットで1点を取る野球を見せてもらいたいものです。

さて、
館ひろし さん、禁煙に成功しました。
そのポスターが医療機関に配布され、
当院では院内に掲示しております。
かっこいいポスターになっています。

本日のお勉強
特集:膵炎:診断と治療の進歩
慢性膵炎;疫学と症候
日本内科学会雑誌 2010年1月号
東京女子医科大学 消化器内科 清水京子先生ほか
要点
有病率は増加傾向にある。
飲酒と喫煙は慢性膵炎の危険因子である。
喫煙による慢性膵炎リスクのオッズ比は 5.5~14.7倍程度である。
死因別では 悪性腫瘍とくに膵臓癌が著しく多い。

アルコールが膵炎の危険因子というのは、これは多くの方は御存知でしょう。
しかし、喫煙が膵炎の危険因子というのは、これは知っている人は少ないかもしれません。
タバコ=肺癌、という程度の認識の人が多いのではないでしょうか。

タバコは全身病、ということを
ぜひ御理解くださいね。

写真は いぶしぎん の いのししロースあぶり焼き
いぶしぎんでは、いのししやキジ、野菜など
広島県内での選りすぐりのものを食べることができます。
P1120320.JPG

★新型インフルエンザH1N1情報
大きな動きはありません。

広島大学公開講座「健康と新しい生命科学2010」

2010年06月9日

昨日はパソコン故障でご迷惑をおかけしました。
申し訳ございませんでした。
メール環境は今朝復旧しましたので、返信をお待ちの方は
もうしばらくお待ちください。

広島大学の本年度の公開講座の御紹介です。
最新の生命科学、医学・放射線物理学について、わかりやすく紹介してもらえます。

講座内容と日程:
6月10日(木) 心臓の病気・血管の病気とDNAの傷
6月17日(木) 被爆者の放射線量評価とその意味
7月1日(木) 古くて新しい病気 貧血について
7月8日(木) 原爆放射線の健康影響~これまでに分かったこと~
会場:広島市南区民センター・スタジオ
時間:18時~19時30分
対象:市民一般・大学生・高校生 100名
受講料:無料
受付期日:定員になり次第終了、最終締切6月10日
問い合わせ:広島大学082-257-5802

まとまった知識を仕入れるには、とてもよい講座ではないかと思います。
ぜひ御参加ください。
各大学とも公開講座には力がはいっていますのでオススメです。

もう少し興味がある人向けに解説すると
専門家のこうした講演会は、アウトリーチという活動です。
一方向の情報伝達ですね。
税金を使って活動・研究をしている人・組織には
情報公開、アウトリーチが求められています。
しかし、
私たちが目指している活動は、アウトリーチではなく
双方向の活動です。
広島市科学技術市民カウンセラーを御活用ください。
ボランティアで活動しています。

今週の花 アジサイ、ムシトリナデシコ
100607_122638.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

082-241-6836(代表)

和平会・診療についてのお問い合わせはこちら
平日午後(診療時間内14:30~18:00)