昨日も暑かったですねー。
広島市中区の週間予報では、35℃の予報は消えていますが、33-34℃が続く予報です。
引き続き暑さ対策お願いいたします。
さて、毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。
連休があったため1日遅れです。
Oさんは88歳。
子供さんが二人 おられました。
しかし10年前に次男さんが、そして6年前には長男さんが 相次いで亡くなられたのです。
奥さんは うつ病となってしまい、Oさんも 人生の目標がなくなっていたようです。
その状態で 肺炎をおこし入院したのですが、入院中に歩けなくなってしまったのでした。
リハビリも拒否され、動けるようになる見込みはありません。
自宅生活は無理と判断され、サービス付き高齢者住宅へ入居と決まり、当方に 退院後の在宅医の依頼がありました。
退院前カンファレンスで 私たちのはじめての出会いです。
Oさんからは 前向きな明るい姿勢はまったく感じられませんでした。
いちおう定期的な医師の診察は受け入れてはくれますが、
質問に関しては ぶっきらぼうに一言二言返すだけ。あとはダンマリです。
ときどき介護拒否もみられます。
「俺のことはもうほっといてくれ!」と 口に出すわけではありませんが、態度がそう語りかけてきます。
当方は いつものように、御本人の歴史を すこしずつ聞きだそうと試みます。
山あいの出身で、川でハヤ釣りなどしていたこと。
食べたい物、思い出す食べ物といえば それくらいじゃが、ここでは川魚なんか(食事で)出るわけないよのー・・・。
魚は好きだが、鯛は出ることはあるが 養殖もんじゃの・・・。
おいしい天然魚、あるいは川魚を買ってきてもらえれば 少しは食欲を出してもらえるかも、
というところまでは 何とかたどりついたのですが、
奥さんは うつ病で、 なにか買ってきてもらうどころではありませんでした。
3年後、Oさんは次第に食事量が減って衰弱がすすみ、静かにお亡くなりになりました。
Oさん、もう少しいろいろな話を聞きたかったですよ。
【解説】
拒否される方、というのは 珍しくありません。
背景は認知症のことが多いですが、高齢者の場合には うつ病の存在も常に考えておく必要があります。
食事拒否の場合は 対応は急がねばなりませんので、広島市認知症疾患医療センターに入院対応をお願いし、薬剤調整をしていただいて また戻ってきてもらうことが多いです。少量の精神科薬で折り合う人が多いように思います。
医療拒否の場合には、いったん介入を中止することもありますし、多くの関係者と連携を取りながら「遠巻きにそっと見守る」ことを続ける場合もあります。
Oさんの場合には、医療も介護も受け入れはありました。
認知症による拒否とか、うつ病で、とかではなく、
「もうほっといてくれ!」という御自分の強い意志、というか、何というか。
どこかに取っかかりがないか、と懸命に手探りを続けますが
そういうケースでは なかなか難しいことがあります。
彩雲
昨日 午後1時30分頃 彩雲を見ました。
画面中央下にある彩雲は大きく、青、緑、ピンクが大きく広がっておりました。
画面右側にある彩雲は小さいですが、青、ピンクが鮮やかでした。
一度に2つの彩雲を見るなんて はじめてのことです。
きっとみんないいことあるよ!
(超小型・超軽量のコンパクトデジカメですので、きれいには写りませんでした。)
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