心に残る出会い36 前立腺癌のYさん
テレビをつけたらすぐに
堂林の2塁打、天谷のランニングホームラン。
広いスタジアムでは、走って走っての3塁打が
見どころになるのですが、
それを上回るランニングホームランとは拍手喝采です。
赤松の盗塁もいい。俊足選手が走りまわる野球がいいですね。
これが、新しいスタジアムを作った時点でカープの目指す野球です。
球場に行ったファンは、昨日はいいもの見られましたね。
みんなで球場に応援に行きましょう!
本日は 在宅・施設医療ネットワーク広島
(厚生労働省 在宅医療連携拠点事業)の事業説明会です。
参加の対象は医療機関、老人施設、訪問看護ステーション、介護事業者、薬局など
事業者が対象となっております。
一般市民の方は今回の説明会の対象ではありませんが、
市民向け講演会は後日予定しておりますので御了承ください。
さて、毎月最終日曜日は心に残る出会いです。
Yさんは93歳。
前立腺癌がありK病院でホルモン療法を受けています。
多発性脳梗塞・認知症があり誤嚥をくりかえすため
胃ろうになって自宅で生活を続けていました。
癌のため最期は緩和ケア病棟へ、と御家族は考えていて
それまでは在宅で緩和ケアを、と当院へ依頼がありました。
最初の頃は、娘さんが車いすを押して
当院に連れてきていました。
といっても、天気が良く、体調も機嫌も良い、
という時に限られましたが。
夏の暑さで急激に弱り、
訪問診療がはじまりましたが、
行ってみると、そこはなんと、ゴミ屋敷でした。
足の踏み場もない状態で、
診療が終わる頃には足がかゆくなる(ダニ刺されか??)
という状況でした。
あとで詳しく聞いてみると
ゴミ屋敷のため、すでにもう何軒もの医療機関に
訪問診療は断られていた、ということでした。
次回から私達はムシ対策のため、
ペット用ノミよけ首輪を両足首に巻いて
部屋にはいるようにしていました。
元気があれば、口ではなく暴力が出る人でした。
そういう時には医師にも看護師にも体をさわらせることはありません。
しかし暴力が出る元気もないほど弱っていたので
私達が被害にあうことはありませんでした。
訪問看護による訪問点滴も併用し
何とか自宅で夏をしのぐことができました。
秋になって元気は回復してきました。
デイサービスにも行き始め、
家族以外の他人との交流がはじまりました。
最初は 「デイになじむだろうか」、
「1回行ったら もうイヤと言うのでは」、と
娘さんも心配していましたが、
機嫌良くデイに通い、楽しみにしてくれるようになりました。
誕生日にはデイで赤飯が出て、みんなで誕生日を祝いました。
しかし調子がいい日は長くは続きません。
やっぱり誤嚥性肺炎で熱を出し入院を繰り返します。
(何も口から食べなくても、唾液の誤嚥だけでも誤嚥性肺炎はおこります。
Yさんは胃ろうと経口摂取を併用していました。)
ついには尿が出なくなり入院です。
さすがにそれを乗り越えることはできず、
YさんはK病院の一般病床で亡くなられました。
マツダスタジアム 牛カルビ串
http://www.carp.co.jp/facilities12/gourmet/hanaoka.html
次は牛ヒレ串を食べてみたいですが、高いですね。
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